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俺の友人の会社の話

 Twitterの閲覧制限のおかげでTwitterをあまり見なくなりました。同じような人、多いんじゃないかと思う。このまま存在感を失っていけばいいのに。最近のTwitterは成長しすぎていて、有名人のツイートが過剰に拡散されるし、フォロワー数や拡散された回数がひと昔前のオリコンチャートみたいな扱いになっているし、企業もメディアも使いまくってるし、逆に使わないと「どうして?」ってなるくらいだし、そんなんだから「とりあえず使っておかないといけないでしょ」っていうノリでみんなTwitterを使うんですけど、フォロワーの数は意外と増えないのに、Twitterで何か告知をすれば「やった感」が出るから他で努力をしなくなって結果本丸が面白くなくなってしまうという本末転倒なことをやってしまっている人、企業、あるいは媒体もあったりする。

 Twitterを活用するつもりが振り回されてしまってる。AIが将来的に人間の仕事を奪うだとか、これ以上AIが成長すると人間はAIに支配されるんじゃないかとか、そんなことを言われているわけですが、AI以前に俺たちはとっくの昔にTwitterに支配されてしまっている。俺の友人の会社では、その会社の偉い人が一日中Twitterを見て自社アカウントのフォロワーが三人減ったとか、二人増えたとか、ああ、これでは一人分赤字だとか、そんなことばかり言うようになり、生身の人間に反応を示さなくなったらしい。フォロワー数が減ると機嫌が悪くなるため、部下たちはフォロワーが減るたびに裏アカウントを取得して、その裏垢で文字通り「フォロー」をする。この三年ほど、ずっとその繰り返しであり、フォロワー3万のうち、2万9千8百ほどは従業員の裏垢で構成されているという。閲覧制限下、その偉い人にどんな変化があったか、まだ友人に確認はできていませんが、ちゃんと人と向き合うようになっていてほしい。

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