DailyINPUT|ネットビジネス進化論:何が「成功」をもたらすのか
高橋広野です.本日はこちら.
本書を読むにあたって
Amazon,楽天,メルカリ,YouTube,LINE,ビットコイン…
日々の生活で欠かせないサービスとなった面々.
勝者に通底する原理やしくみは何なのか.
そして,いまやビジネスにおいてネットは必要不可欠なツールとなった.
この激動するネット界をどう利用できるのか.
そんなことを考えたい.
1.権力:つながりの場所を押さえる
検索はインターネットの「権力の一等地」
ネットビジネスにおいて最も大切なのは「入り口」.
自分が見たい情報にたどり着くための「入り口」.
→「ヤフー」「グーグル」
ヤフー:ポータルサイト,玄関.「お役立ちリンク集」を人力で収集.
「純粋想起」をとることの圧倒的強さ
グーグル:ロボット型検索,自動収集.
「わからないことがあれば、まずグーグルで検索する」…「ググる」
→広告ビジネス:「検索クエリ(キーワードやフレーズ)」に対応する広告
検索連動型広告:「インテンション・エコノミー(意思の経済)」
従来型の広告:「アテンション・エコノミー(注目の経済)」
ヤフーは何でもそろうスーパーアプリを目指す
「Yahoo!ニュース」「Yahoo!乗換案内」「Yahoo!ショッピング」…
「目的型」の入り口と,「非目的型」の入り口
どう探すか.何を探すか.→ポータルの細分化
どう探すか:目的型,非目的型
何を探すか:コンテンツ,コマース,コミュニティ
すべてのお金のやりとりが「リンク」になる
インターネットの世界が,リアルの世界の(買うなどの)行為にまで侵食.
ほかにも,人と人(CtoC,CGM,SNS),企業と個人(BtoC),企業と企業(BtoB).
いままでつながっていなかったものを,つなげたのがインターネット.
「やりたいことがすぐにできる」ことが最大の価値
「ストレス=摩擦」がない状態→「フリクションレス」
個人の行動履歴に応じたパーソナライゼーション
キャッシュレス決済をめぐる世界大戦.
→信用経済とスモールビジネス市場へ
小さい商いが日常的に
個人同士でも,QRコードひとつで,お金のやり取りができるようになる.
イネーブラー(enabler)=何かができるように手助けをすること
→ビジネスのハードルがぐんと下がる.
ログが可視化されると、お金の融通のしかたが変わる
個人の行動履歴が「信用スコア」を決める時代
・「ルールを守るほうが得」という価値を定着させた「芝麻信用」
・「探すコスト」を劇的に下げた「平安好医生」
・後払い式の格安保険サービス「相互宝」
・店舗への創客プラットフォーム「Airレジ」
2.コマース:物や予約をつなげる
ECサイトの「入り口」をめぐる熾烈な争い
人と人をつなぐCtoC型マッチングサービス
相互ネットワーク効果:たくさん集まった売り手が買い手を呼び,たくさん集まった買い手がさらに売り手を呼ぶこと.
ティッピングポイント:売り手と買い手のサイクルが回り始める地点.
収穫逓増の法則:ティッピングポイントを超え,収益が増えていくこと.
「検索型」から「探索型」へのゲームチェンジ→メルカリ
BtoC市場の「入り口」をめぐる熾烈な争い
amazon books:顧客体験→トラフィック→売り手→セレクション
「顧客のことだけを考える」という「カスタマー・オブセッション」
スケールメリット(規模の経済):成長→低コスト構造→低価格→顧客体験
「完全自動化」と「エンタメ化」の二極化が進む未来
3.コンテンツ:情報をつなげる
情報をオープンにしたほうが有利な時代
自分のための記録がそのままコンテンツになる
ストック情報とフロー情報
遊びの四原則:収穫,交換,育成,対戦→ポケットモンスター
作業を楽しみに変える「ゲーミフィケーション」
「ゲームを見る」という市場の誕生
4.コミュニケーション;人をつなげる
「1対1」のメール、「1対クローズド」のSNS
ほとんどストレスなく投稿できることが普及の決めて.
ツールからプラットフォームへ→instagram
最強原理「ネットワーク外部性」の本質は「仲間はずれにされたくない」
「集合知」から個人のインフルエンサーへ
直感的に判断する「システム1」←ハックした者が勝つ
理論に基づいて判断する「システム2」
個人の力が生む「小さな経済圏」
5.有限資産をつなげる
コピー可能な「情報」と、コピーできない「資産」
シェアリングエコノミー→コピーできない有限資産を小分けにしてみんなで使う.(エアビー,ウーバー,ランサーズ,クラウドワークス)
効率を追求するか,交流を楽しむか
リアル世界のAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)化.
さまざまなサービスを組み合わせて利用する「オーケストレーション」.
6.BtoB:仕事をつなげる
コピーできない物理サーバーを1カ所にまとめる
オンプレミス(全て自前で用意する)→IaaS(Information as a Service)→PaaS(Platform as a Service)→SaaS(Software as a Service)
7.これからネットビジネスを始める人へ
「タイミング」と,「この先どこへ向かうのか」.
[ネットビジネスの未来1]点から線へ
[ネットビジネスの未来2]機能価値から感情価値へ
[ネットビジネスの未来3]問題解決から自己実現へ
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