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出雲と日光 #日光門前に暮らす #89

島根半島の西端に位置する日御碕神社.古来より日が沈む聖地とされてきた出雲にも日光の面影がありました.

「日の本の昼を守る」伊勢神宮に対して、「日の本の夜を守る」日御碕神社.現在の社殿は,江戸幕府3代将軍・徳川家光の命により,寛永21年(1644)に建立.背後には丘陵があり,高低差のある地形を巧みに利用している.建築様式としては家光により建てられた日光東照宮と同じ権現造(ごんげんづくり).朱塗りの社殿で,彫刻や彩色の鮮やかさにどこか見覚えがある.屋根は檜皮葺.
 日光東照宮建立直後のプロジェクトとして,東照宮建立に携わった大工たちもこちらに携わったそうでどこか見覚えがあるのにも納得.
 現在では江戸時代初期の貴重な建築として,昭和28年(1953)に社殿及び石鳥居が重要文化財に指定されている.

数ある彫刻のなかには,見ざる言わざる聞かざるの「三猿」もいるらしかったのだが,今回は見つけられず.(三猿ってそんなにあちこちにいるもんなんですね…)

神話との関係が深い神社.楼門をくぐり,右手の小高いところには「神の宮」があり,こちらには素盞嗚尊(スサノオノミコト)が祀られる.楼門の正面には下の宮「日沉宮(ひしずみのみや)」があり,こちらには神話の中でスサノオの姉とされる天照大御神(アマテラスオオミカミ)が祀られる.

日本神話でも有名な有名な二柱の神様が鎮座しているそうな.

この日御碕神社の少し先に,天照大神が日御碕神社に祀られる以前に鎮座されていたという経島(ふみしま)がある.日御碕神社の西方約100m沖の海上にある面積約3000平方メートルの無人島.そこには見たことのない数のウミネコが飛来していて,不思議な光景でした.

ここでいつか夕日を眺めてみたいと思う.



NPO法人日光門前まちづくりnote部|髙橋広野

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