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尾道と日光 #日光門前に暮らす #15

高橋広野です.たまたま訪れた尾道で,たまたま泊まった宿で,たまたま紹介された場所に向かったら,なぜか日光に辿り着いた.

■西の日光東照宮、耕三寺

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」.

この日は,レンタサイクルでしまなみ海道を渡り,尾道から生口島を目指した.目的地は「耕三寺博物館」.泊まった宿の宿主が「ぜひ何も調べずに行ったほうがいい」とのことだったので,とりあえず地図だけを頼りに向かってみた.

そこで見たのは,どこかで見覚えのある景色.

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「孝養門」と名付けられたこの建物は,まさに日光の「陽明門」と瓜二つ.

それもそのはず.この「孝養門」は,文部省まで足を運んで陽明門の実測図面を得て,さらに各部の工匠たちの日光で実地調査を経て,約10年もの歳月をかけて建築したそう.陽明門との違いは,彫刻・金具・彩色など,配色や部分部分のパーツには仏教様式が取り入れられ,昭和を代表する彫刻家の作品の装飾となっていること.とはいえ,門の寸法・木組みなどは陽明門と全く同じで,遠目に見ればまさに陽明門そのもの.もちろん本物に匹敵するほど鮮やかで精巧な建築美を感じさせる.

この耕三寺博物館境内には、孝養門のみならず日本の著名仏教建築などを模した建物が所狭しと配置されている.


尾道と日光.

思わぬところで日光とつながりを感じた日でした.

NPO法人日光門前まちづくりnote部|髙橋広野


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