北海道の廃駅を紹介する
0.はじめに
本日は北海道の廃止された駅を紹介します。近年どんどん路線・駅ともに廃止が続く北海道ですが、廃駅の中には旅情溢れる素敵な駅も多く存在します。今回の記事で旅行気分を味わってもらえれば幸いです。
1.深名線(1995年廃止)
(1)沼牛駅
旧深名線の廃駅で、幌加内町にある沼牛駅。綺麗に保存されていますね。中は普段非公開ですが、イベントがあるときに一般公開されます。現在はJR北海道バスによるバス輸送が行われています。
ちなみに筆者も2年ほど前バスに乗車。深川~名寄まで乗りましたが私を含め乗客は3名。あまりに少ないため他の乗客の一人と少し話す機会がありました。
幌加内駅で乗り換えが発生するので、その間にそばを食べたり、線路の遺構を探して撮影しましょう。
幌加内の道の駅にも停まり、そこには温泉もあります。
沿線風景はこれぞローカル線といった自然豊かなものとなっております。
(2)天塩弥生駅
名寄市の山深くにある天塩弥生駅。2016年から民宿営業が始まりました。現在は臨時休業しているとのこと。再開が待ち遠しいですね。
駅名が素敵です。筆者は津軽新城駅や苫小牧駅、北舟岡駅と並んで好きな駅名です。
元国鉄職員だった方が運営されているようです。駅舎内には鉄道グッズがたくさん置いてありますね。熱い思いを感じます。
バスは名寄まで乗り通したので降りませんでしたが、座席からでも充分風情が感じられました。次は降りて訪問してみたいですね。
2.池北線(ふるさと銀河線)【1989(移管)/2006年廃止】
(1)陸別駅
十勝の池田駅と北見駅を結ぶ池北線の途中駅。1989年に第三セクターへ移管し、ふるさと銀河線となりましたが、こちらも2006年で廃止され、現在はバス転換。陸別駅で乗り換えることで北見、帯広方面に行くことができます。
陸別駅は現在道の駅として活用され、鉄道遺構はもちろん、気動車の運転体験もできるんだとか。
バスはまだ乗っていませんが、いつ廃止になるかわからないので時間が空き次第、乗りたいですね。
道の駅は車で一度訪問していますが、やはりバスでも訪れたいところ。資金と時間を捻出し、赴きたいですね。
(2)置戸駅
置戸町の中心駅。現在は鉄道駅としての役目を終え、コミュニティセンターとなっており、絵画館も開設されました。北見バスの停留所もあります。
置戸町は森林の町であり、かつては森林鉄道が走っていました。現在でもオケクラフトセンターという木工品を扱う場所があります。筆者もここで箸を購入し、現在でも使っています。なかなか良い質感。いつまでも大切に使いたいです。
3.天北線(1989年廃止)
・中頓別駅
中頓別町の中心にあった駅。天北線は音威子府駅から中頓別、浜頓別を経由し、南稚内駅までを結んでいました。
実は宗谷本線のルートは当初この天北線でした。その後幌延経由のルート(天塩線)が開通したことでこちらは北見線に改称。1961年に天北線に名称変更され、1989年まで運行されていました。第三セクターへ移行されることなく廃止され、代替バスへの転換が決まりました。
しかしバス利用者は低迷し、路線は徐々に縮小、減便。昨年一部区間が廃止され、デマンドバスに変更されました。稚内まで行ける長距離路線バスだったので廃止は寂しいですね。
駅舎は解体されましたが、現在はバスターミナルとして利用され、天北線の資料も置かれており、閲覧することができます。昭和の息吹を感じてみたい方は少し大変ですが訪れてみてください。
4.美幸線(1985年廃止)
・仁宇布駅
美深町の仁宇布(にうぷ)駅。美深駅を起点とする美幸線の終点の駅でした。計画ではオホーツクの北見枝幸駅(興浜北線)まで延伸する予定でしたが、実現することはなく路線が廃止されました。
駅舎は解体されましたが、現在トロッコ王国美深の施設として使われているようですね。
訪問経験はありませんが、トロッコは興味があります。まずは美深駅から探索してみようかと思います。
5.根室本線(現役)
(1)尺別駅
根室本線にある尺別駅。所在地は釧路市音別町。釧路市の飛び地です。2019年に旅客業務が廃止され、現在は信号場となっています。民家が数軒あるだけのこの地区も、かつては炭鉱があり、社宅や国鉄官舎、さらには食料品店、旅館、パチンコ屋まであったそうです。なかなか想像しづらいですね。
筆者は車で訪問。国道38号からすぐ行けます。写真を見ていただければわかる通り非常に風情のある駅だっただけに廃止は残念です。隣の駅が遠いので歩いていくのは難易度が高すぎて・・・。やはりあるうちに訪問しないとダメですね。
(2)初田牛駅
根室市の入口厚床(あっとこ)駅の隣にある初田牛(はったうし)駅。2019年に廃止されました。
花咲線の秘境駅として知られており、駅前道路は未舗装。砂利道です。筆者も車で訪問しましたが、この近代化されていない感じが最高に良かったですね。
また霧が多発する地区でもあるため霧が出ている時に訪れると、FF9のようなRPGの霧世界に来たような気分に浸れます。
6.おわりに
北海道の廃駅を紹介しました。まだまだありますし、これからも増えることが予測されます。鉄道ファンとしては悲しいですが、こうやって記事にすることで在りし日の思い出を想像したいですね。
駅や路線はいつ無くなるかわかりません。思い立ったが吉日、の精神で無くなる前に訪問していきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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