説那(せつな)

主に恋愛小説を書いています。 恋愛等にまつわる人の心の動きが好きです。 2024年4…

説那(せつな)

主に恋愛小説を書いています。 恋愛等にまつわる人の心の動きが好きです。 2024年4月より、社会人通信大学生。 7月から活動再開。 充電期間短くて、アップデートには程遠いですが、頑張ります。

マガジン

  • 短編小説Only

    普段は長編小説を書いていますが、気分転換に短編も書いています。でも、この頻度は気分転換の枠を超えている。 短編小説の数が多くなってきたので、シリーズ化している(別のマガジンに入っている)分は外しました。

  • 特殊設定恋愛小説

    「特殊設定」を取り入れた恋愛小説。 少し不思議な恋愛小説をまとめてみました。

  • 随筆・雑文など

    短編小説の数が増えてきたので、短編小説以外の創作物をマガジンにまとめました。主は随筆(エッセイ)。

  • 【小説】恋愛なんてよく分からない(仮)

    何かと厄介ごとに巻き込まれやすい魔王カミュスヤーナ。 今回は同じ魔王ディートヘルムが、カミュスヤーナの伴侶テラスティーネに手を伸ばす。 「目が覚めたら夢の中」「魔王らしくない魔王様」に続く物語。

  • 【小説】ブレインパートナー

    夜寝る前に「彼女が欲しい」と呟いたら、自分に向かって話しかける女の声が部屋に響いた。彼女は自分のことをブレインパートナーだと名乗った。 彼女と付き合えば、その内、実体化して本当の彼女になるらしい。本当か?

記事一覧

【短編小説】願いを叶えるオルゴール

今日も少女は、この場所から自分の住んでいる都市を眺める。 元々はビルだったところの隙間から、滝が流れている。ビルの内、住居として使われているのは、上部の数階くら…

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皆様、おはようございます。説那です。
梅雨明けして、暑い日が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか。

私は、昨日の夜から熱を出してしまいました。
今も下がりきってません。

個人的に来週外せない用事もありますので、今週の投稿はお休みします。

楽しみにしていた方、すみません。。

【短編小説】私は君の声を抱いて眠る。

風香は、キッチンで沸かしたお湯を、ゆっくりと時間をかけて飲む。 体はポカポカと温かくなってくるが、相変わらず眠気は来ない。 もう半年くらい、風香は夜中になぜか目…

ご覧の皆さま、こんにちは。

「【短編小説】冷やしだきしめや、始めました。」が、note公式マガジン「♯小説 記事まとめ」に取り上げられました。

大変嬉しいです。ありがとうございます。

ここ最近の暑さの中、少しでも涼を納れる一助になればと思います。
なお、ホラーではないです。

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【短編小説】冷やしだきしめや、始めました。

「だきしめや」という仕事は、夏の需要が低い。 なぜなら、人の体はどうしても熱いから。 抱き締めあって、冷たくて気持ちいいと思うことは、少ないというか、まずないだ…

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【短編小説】人魚姫症候群

0 人魚姫症候群 その現象がいつから発生したのかは、よく分かっていない。ただ結果として起こる事象ははっきりしている。 人が消える。 それこそ、体の端から、泡のよう…

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note活動再開のお知らせ

いつも、私の創作物を読んでくださる方、スキ・コメントをくださる方、フォロワー様、こんにちは。説那です。 4月よりお休みをいただいておりましたが、7月(明日)より活…

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皆さま、お久しぶりです。

お知らせです。
7月よりnoteの活動を再開します。

大学の勉強課程に慣れてきたのと、仕事が時短勤務になるのが、主な理由です。

週1ペースで投稿できればいいなと考えています。

今後ともよろしくお願いいたします。

説那

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皆さま、こんにちは。

本日がnote活動最終日です。

本当は、記念の短編小説を投稿したかったのですが、いろいろ気持ちが溢れてまとまらなくなりました。

仲良くしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

また再会する時まで、お元気でお過ごしください。

説那より


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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第19話 黒飛竜の鱗3

第19話 黒飛竜の鱗3 「父様。その方々は?」 寝台に横たわっていた少年が、その上に身を起こす。 「客人のカミュスとテラだ。」 「初めまして。ハクロンと申します。」…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第18話 黒飛竜の鱗2

第18話 黒飛竜の鱗2 カミュスヤーナとテラスティーネが案内されたのは、谷間に形成された小さな集落だった。数十人の人々がその集落に暮らしているようだ。 皆、黒い髪…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第17話 黒飛竜の鱗1

第17話 黒飛竜の鱗1 魔人の住む地は、大陸中央に巨大な山脈がそびえている。黒飛竜が住んでいるのはその山脈とされる。 この山脈はどの魔王が治める地にも属さない。そ…

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【短編小説】音声の玉手箱

「一人って、静かなんだなぁ。」 呟いた声は、加瀬優里亜以外には、誰もいない部屋に響く。 普段は、同居人でもある彼氏の大前浩成がいるが、昨日の夜、大喧嘩をして、家…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第16話 人魚の涙石2

第16話 人魚の涙石2 カミュスヤーナの目の前で、紫の髪、水色の瞳を持つ青年が、跪いて礼を取った。その後ろでは、後ろ手に手首を縛られた魔人が項垂れている。 「お初…

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note活動休止のお知らせ

いつも、私の創作物を読んでくださる方、スキ・コメントをくださる方、フォロワー様、おはようございます。説那です。 タイトル通り、私、説那は、3月いっぱいで、noteで…

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【短編小説】プレリュード

別に何か用があったわけじゃない。 橋本は自分にそう言い聞かせる。 そこは、自分の実家からそう遠く離れていない場所で、歩いて15分くらいの距離。用がなければ、足を運…

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【短編小説】願いを叶えるオルゴール

今日も少女は、この場所から自分の住んでいる都市を眺める。 元々はビルだったところの隙間から、滝が流れている。ビルの内、住居として使われているのは、上部の数階くらい。それより下は水の中。 目を凝らしても、特に変わったところはない。 いつもと変わらない、水没してしまった都市の光景だ。 「詩。」 呼ばれた声に振り返ると、浅黒い肌に、水に濡れた半そで短パンを着込んだ少年が手を振って、視線に答えた。 足元には重そうな防水袋が置いてある。 今日の戦利品なのだろう。 詩は、注意深

皆様、おはようございます。説那です。 梅雨明けして、暑い日が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか。 私は、昨日の夜から熱を出してしまいました。 今も下がりきってません。 個人的に来週外せない用事もありますので、今週の投稿はお休みします。 楽しみにしていた方、すみません。。

【短編小説】私は君の声を抱いて眠る。

風香は、キッチンで沸かしたお湯を、ゆっくりと時間をかけて飲む。 体はポカポカと温かくなってくるが、相変わらず眠気は来ない。 もう半年くらい、風香は夜中になぜか目が覚めてしまい、それから数時間寝られない日々を過ごしている。絶対的に睡眠量は足りないが、それでも翌朝は起きて、仕事に行かなくてはならない。 自宅ではノンカフェインの飲料を飲むようにしたり、寝る前にホットミルクを飲んだりと、試行錯誤はしているものの、睡眠障害は解消されていない。 本当は運動した方がいいのかもしれないけ

ご覧の皆さま、こんにちは。 「【短編小説】冷やしだきしめや、始めました。」が、note公式マガジン「♯小説 記事まとめ」に取り上げられました。 大変嬉しいです。ありがとうございます。 ここ最近の暑さの中、少しでも涼を納れる一助になればと思います。 なお、ホラーではないです。

【短編小説】冷やしだきしめや、始めました。

「だきしめや」という仕事は、夏の需要が低い。 なぜなら、人の体はどうしても熱いから。 抱き締めあって、冷たくて気持ちいいと思うことは、少ないというか、まずないだろう。あるとすれば、冷房がキンキンに効いていて、それにさらされた女性だったら、あるのかもしれない。 女性の方が、男性より皮下脂肪量が多い。皮下脂肪は、体温を維持するため、外気や他の要因を受け、温かくも冷たくもなりやすい。一度冷たくなった皮下脂肪は、その冷たさを保つ。 だが、「だきしめや」が行われるのは、基本外。

【短編小説】人魚姫症候群

0 人魚姫症候群 その現象がいつから発生したのかは、よく分かっていない。ただ結果として起こる事象ははっきりしている。 人が消える。 それこそ、体の端から、泡のように空に弾けて消えていく。 その様子から、『人魚姫症候群』と、まことしやかに囁かれるようになった。 なぜ、その現象が起こるのか。それは早々に判明する。それは特定の事柄を行わないと発生しない。そして、必ず相手が存在する。つまり、必ず『人魚姫症候群』のきっかけとなる事柄を見ている人が、存在するということ。 中には

note活動再開のお知らせ

いつも、私の創作物を読んでくださる方、スキ・コメントをくださる方、フォロワー様、こんにちは。説那です。 4月よりお休みをいただいておりましたが、7月(明日)より活動を再開する運びとなりました。この間のつぶやきに、スキやコメントをいただき、ありがとうございました。 お休みの間にいただいたリアクションには、少しずつ対応する予定でおります。突然、私からスキがついても、驚かれませんように。 7月1日に、以前投稿した小説の加筆修正版を再掲して、活動をスタートしようと思っているので

皆さま、お久しぶりです。 お知らせです。 7月よりnoteの活動を再開します。 大学の勉強課程に慣れてきたのと、仕事が時短勤務になるのが、主な理由です。 週1ペースで投稿できればいいなと考えています。 今後ともよろしくお願いいたします。 説那

皆さま、こんにちは。 本日がnote活動最終日です。 本当は、記念の短編小説を投稿したかったのですが、いろいろ気持ちが溢れてまとまらなくなりました。 仲良くしてくださった皆様、本当にありがとうございました。 また再会する時まで、お元気でお過ごしください。 説那より

【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第19話 黒飛竜の鱗3

第19話 黒飛竜の鱗3 「父様。その方々は?」 寝台に横たわっていた少年が、その上に身を起こす。 「客人のカミュスとテラだ。」 「初めまして。ハクロンと申します。」 見かけは、父と言った長であるリュウコクとそう変わらない。 特徴的なのは、髪の一部が白く抜けていることだ。今まで見たこの集落の住人に同じような特徴を持つ者はいなかった。 「彼らが、そなたの病状を診てくれることになった。」 リュウコクがハクロンの隣に立って、その頭を優しく撫でた。カミュスヤーナがリュウコク

【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第18話 黒飛竜の鱗2

第18話 黒飛竜の鱗2 カミュスヤーナとテラスティーネが案内されたのは、谷間に形成された小さな集落だった。数十人の人々がその集落に暮らしているようだ。 皆、黒い髪に黒い瞳をしている。普通魔人の瞳や髪の色は個人によって異なり、その子は親の色の一部を受け継ぐが、ここに住んでいる魔人たちが持つ色は、黒一色だった。 「長。客人を連れてきた。」 「これは珍しい。数十年ぶりくらいではないか。」 男に長と呼ばれたのは、まだ十代に見える少年だった。瞳に映る光は理知的で、それでいて穏や

【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第17話 黒飛竜の鱗1

第17話 黒飛竜の鱗1 魔人の住む地は、大陸中央に巨大な山脈がそびえている。黒飛竜が住んでいるのはその山脈とされる。 この山脈はどの魔王が治める地にも属さない。そのため、昔から多くの魔物が生息している地となっている。どこかの魔王が手を出そうとすると、他の魔王が組してそれを阻止する地となっている。 ただ、この山脈の環境は厳しく、魔人が住める環境にはない。そして、この山脈からは何の鉱物も産出されない。この山脈を治める利は何もなかった。その為、魔人の気質の強い気まぐれな魔王達

【短編小説】音声の玉手箱

「一人って、静かなんだなぁ。」 呟いた声は、加瀬優里亜以外には、誰もいない部屋に響く。 普段は、同居人でもある彼氏の大前浩成がいるが、昨日の夜、大喧嘩をして、家から追い出した。 喧嘩の内容は、連絡もせず続けて朝帰りをしたという、大した事のないものだったが、その間、眠れもせず心配して待っている優里亜の身になって、大いに反省してほしいものである。 浩成本人は、後輩の仕事の悩みを聞いていたと言い張っているが、それが本当かどうか優里亜には確かめるすべがない。ひょっとしたら、浮

【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第16話 人魚の涙石2

第16話 人魚の涙石2 カミュスヤーナの目の前で、紫の髪、水色の瞳を持つ青年が、跪いて礼を取った。その後ろでは、後ろ手に手首を縛られた魔人が項垂れている。 「お初にお目にかかります。魔王カミュスヤーナ様。アンガーミュラーの宰相、カルメリタと申します。以後、お見知りおきを。」 「・・そちらが人魚の涙石を横流ししていたものか?」 「ええ、お話を伺いまして、すぐさま捕らえました。」 カルメリタがニッコリと微笑む。アシンメトリコから話をしてもらってから、3日しか経っていない。行

note活動休止のお知らせ

いつも、私の創作物を読んでくださる方、スキ・コメントをくださる方、フォロワー様、おはようございます。説那です。 タイトル通り、私、説那は、3月いっぱいで、noteでの活動を休止します。 まだ、3月はあと一週間残ってますし、これが最後の投稿ではありませんが、来週は仕事も私事もバタバタしそうなので、少し早いですが「お知らせ」として、記事にしました。 noteでの活動は、2年半くらい。 たくさんの人に、自分の創作物を見ていただき嬉しい限りです。 本当に、皆さま、ありがとうござ

【短編小説】プレリュード

別に何か用があったわけじゃない。 橋本は自分にそう言い聞かせる。 そこは、自分の実家からそう遠く離れていない場所で、歩いて15分くらいの距離。用がなければ、足を運ばないような場所。 目に入った光景に、橋本は思わず息をのんだ。 今歩いている道路、とはいってもかなり細く、車2台すれ違うのには、片方が止まらなくてはならないが。それを挟んで、住宅が立ち並んでいたはずだが、全て取り壊され、更地と化していた。 要するに、だだっぴろい空き地がずっと広がっている。 奥には、いわゆる