パリ旅行記 ＃２　日本人写真家の海外挑戦 「出会い」

昨年2019年の11月、自身の作品展示の関係で、フランス・パリに８日間滞在した。
帰国後すぐにSNSで体験談をアップしたが、改めて今回 note で写真の追加や内容整理し、連載させていただく。

Vol.２【出会い】

私は日頃から、人との出会いをとても大切にしている。
出会いの数だけ、人生を楽しめる可能性は広がるし、様々なバックグラウンドの人と会話することで感性もより豊かになると思っている。
だから私は旅が好きなのかなと。
もちろん時には悪い出会いもあるけど（笑）、それも含めていい経験だと思う。

そして今回、私が参加させていただいた写真グループ展「Fotogo-f5- exposition 2019」
その会場となったアートギャラリー「Galerie Planète Rouge」でも様々な出会いがあった。
アート文化が根付くパリで、自分の作品がどのように評価されるか…
とても関心があったし、率直な意見を聞きたかった。

ちなみにこちらの写真は、フォトグラファーのエージェント会社の方々。
パリジャンのスタイルの良さと、私の身長の低さが、とてもわかりやすく表現されたいい写真だ（笑）

今回、展示したのは、地元・秋田で祖父の日常生活を撮影した作品。
日本の豪雪地帯では、どのような暮らしをしているのか気になったようで、日常生活に関する質問が多かった。
また作品に対する感想だけでなく、フランスの写真業界のお話まで聞かせていただき大変勉強になった。
ちなみに展示作品の中で、祖父の手のひらを撮影した作品を、かなり絶賛いただき自信にもつながった。

こちらのご夫婦は、フォトブックも一枚一枚丁寧に見ていただき、
作品に対する思いや、写真家になったキッカケなども語らせてもらった。

雪国の雄大な景観や、食文化、日常の暮らしに深く共感してくださり、ぜひ秋田に訪れてみたいという言葉もいただいた。
「秋田の魅力をひとりでも多くの方に伝えたい」という思いで制作した作品なので、本当に感無量だった。
終始質問攻めで、多少焦りもあったが、それだけ興味を持っていただけたことに感謝だ。

さらに…日本人との出会いもあった。
こちらの写真は、旅の道中 偶然立ち寄っていただいたフォトグラファーの三田崇博さん。

これまで90カ国以上の国と地域を旅されている方で、出版されている写真集も見せていただいた。
しかもここに来る数日前にギリシャで強盗被害に遭われたらしく…旅のリアル話もたくさん伺えた。
「電話とクレジットカードを盗られちゃってね〜」と笑いながら語っているのを見て、ハートの強さがハンパじゃないと思った…。
その場で facebook の友達申請をさせてもらったのだけど、写真関係で共通の知り合いもいたりして、そしてお互い中野で個展を開催していたり、やっぱり世間は狭いなぁと。

もちろん、投稿した写真以外にもたくさんの出会いがあり、貴重な展示期間を過ごせた。

個人的な印象として、パリの方たちの作品に対する感想や質問は、とても内容が具体的。
もちろん「綺麗」や「美しい」などシンプルな感想も嬉しいけど、作者の思いや背景を汲み取るような意見、また、「なぜこの作品を制作しようと思ったか？」「なぜこのレイアウトで展示したのか？」「私ならこの並びにするけどね」というように、質問や提案もあった。
作品をなんとなく眺めるのではなく、きちんと考察し自分の意見を素直に伝える。
さすがは、アート文化が根付くパリだと思った。
今後の創作活動や生き方への大きな刺激になった。

あと最後に伝えたいことが…

海外でのコミュニケーション力抜群みないな感じで語ってきたが...
実はフランス語も英語も全く話せないため（苦笑）、周りの皆さんには大変お世話になったというか、ご迷惑をおかけしまくった。
その節は本当にありがとうございました。

さて、まずは英会話から…

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写真家　髙橋こうた

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