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8年間のリモートワークの経験から、良いコミュニケーション方法を考える

『コミュ力なんていらない』という本を読みました。

『コミュ力』という言葉からは、明るくて、楽しくて、元気良くて、、のようなイメージがありますが、正直あまりピンときていなくて。(そもそも『コミュ力が高い方が良い』ということに違和感を抱いていた。)なんかモヤモヤするなーと日々思っておりました。

そんなモヤモヤをこの本がスカッとさせてくれました。今までうまく伝えられなかったことを、この本がしっかり言語化してくれていました。

そもそもコミュニケーションが難しいと思っている人、リモート時代になり、今までとコミュニケーションのやり方が変わってきて戸惑っている人、そんな人にはぜひ読んで欲しい本です。石倉さんのやり方がしっかり書かれているので、何かしらひっかかると思います。

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コミュニケーション能力は高くはない、とはいえ私もコミュニケーションが必要なWeb制作の仕事を長く続けてきました。

また、2020年に独立してから今までほぼリモートワーク・リモートチームでやってきました。

ということで、私もおすすめするリモートワークでのコミュニケーション方法をお伝えします。

コミュニケーション方法は技術であり、学習すればいくらでも身につくので、「コミュ力ないから無理!」と諦めないで自分にあった方法を見つけ流のが良いです。

では始めます。


連絡・質問・相談は丁寧に書く、返事は簡潔に書く

リモートワークになると、コニュニケーションの8〜9割がチャットやメールなどのテキストベースになる。しかも会話と違って即返事が返ってこないので、なるべく相手に考えさせない、かつ簡単に答えられるようなテキストをを書きましょう。
UXライティングの考え方と似たところがあります。)

逆に返答の時は「了解しました。」とか「はい」またはスタンプだけといった感じで大丈夫です。わかったことが相手に伝わればOK。


即レスを期待しない

即レスを相手に求めるのはやめましょう。
連絡が来るまではコーヒーでも飲んで気長に待ちます。即レス至上主義は社会にとって良いことは一つもないと思います。


1次返信だけは先にしておく

連絡が来た時に『今すぐには返せないな、あとで返そう。』となることはしょっちゅうあります。この時に、あとで返すから一旦無視するのではなく『3時間後に連絡します!』とか1次返信だけでもすると、相手の心の持ちようが違って来ます。
slackなんかで『あとで返す!』スタンプを作るのも良いです。


目的達成のために連絡する

『これ相談したいんだけど、今忙しいかな?』
『こんなこと聞いたら呆れられるかな...?』
のようなことを考えてしまい、なかなか相談できないこともあるかと思います。しかしそこで迷っている時間は無駄です。また、相手(先輩や同僚)にかっこ悪いとこ見せたくない、のような気持ちがあると思うのですが、そんな気持ちも不要です。

私はWebサイト受託の仕事をやっているので、仕事の目的は受けた先のお客さんのサイトをしっかりと作ることです。その仕事のために質問しなきゃいけないことはしっかり聞いた方が良いのです。聞かないでうやむやにしたまま進むと、必ずそこが落とし穴となり、いつか躓きます。

自分のためではなく、目的のために質問しましょう。


相談のタイミングをルール化する

とはいえなかなか勇気が出ない、という場合はルール化しましょう。『自分で考えて15分考えて答え出なかったら質問する。』とかが良いです。グダグダ悩んでるよりも、ルール化してしまって、ルールだから仕方ない、質問するかー。くらいの精神に持って行った方が楽です。


なんでも聞いて良い場所を作る

雑談て良いんですよね。リラックスしつつ談笑するので、気楽になんでも聞けます。リモートだと雑談の機会が減ってしまうので、雑談の場所を作りましょう。

slackで『なんでも質問しても良いチャンネル』を作って、そこでは何を聞いてもOK、前に質問したかどうかなんか気にせずにOK。そんな場所があると色々聞きやすいです。

けんすうさんがやっているのアル開発室というサロンがあるのですが、そこでは毎週月曜日に質問を受け付けるコーナーをやっています。何を聞いてもOK、前に聞いた質問でもOKのルールです。これが毎週100件以上のコメントがあり盛り上がっているのです。
これがもし『前に聞いた質問は答えません!過去ログ漁ってください!』とかだとここまでコメントしないと思うんですよね。みんな恐縮しちゃって。

いわゆる心理的安全を保ってワイワイできる場所があるって素晴らしいことです。サービスだとママリのQAもそのような設計になっていたはず。


「まぁあとはお任せで」を無しにする

「とう感じで」とか「あとはあんな雰囲気で」みたいなの、リモートだとしんどいです。言語化頑張りましょう。
言語化難しい場合は、画像や簡単なイメージ図のようなのを送るだけでもだいぶ違いますので、頑張りましょう。


調査する

コミュニケーションに必要なのは準備です。
長年の付き合いのAさんに連絡するときと、リモートになってから一緒になったBさんに連絡するときとでは全く違うやり方になります。

Bさんがどんな人柄か、どんなスキルを持っているかなどを事前に確認することで、その後のコミュニケーションが取りやすくなります。準備しっかりやりましょう。


相手には求めない

という感じでいくつかポイントをお伝えしてきましたが、一番のポイントは『相手には求めない』ということですね。
相手に求めてしまうと、「自分はこんなに丁寧に連絡をしているのに、なんであの人はやってくれないんだ!』というストレスを感じてしまいます。

よそはよそ、うちはうち精神です。丁寧に仕事をしている人に次の仕事はやってきます。大丈夫。

以上です。



オススメの本

最近リモートワークをしょうがなく初めて戸惑っている人にオススメの本です。

- リモートワークの達人

ベースキャンプ(37シグナルズ)創業者、ジェイソンフリードの本です。リモートワークがどれだけ良いか、リモート時代をどう生きていくべきかというのを細かく書いています。

- コミュ力なんていらない

すでに紹介していますが、再度。
リモートワークを早くから実践しているキャスターの石倉さんの本です。コミュニケーション力がない中で、どのようにリモートワークを実践しているのかが書かれています。下記noteも併せて読むと良いかと。


- リモートチームでうまくいく

こちらも早くからリモートワークを実践しているソニックガーデンの倉貫さんの本です。実際にどういう取り組みをしているのかが見れます。


ザ・マイクロコピー

UXライティングの本なのですが、テキストベースのコミュニケーションの場合、ライティング技術がキモです。この本を読んでどういう文章が相手に伝わりやすいか、ということを学ぶことができます。

以上です。

オススメの本があればコメントかtwitterにご連絡ください。それでは良いリモートワークライフを。


おまけ

今回読んだ『コミュ力なんていらない』を知るきっかけになったのがこちらのnoteでした。

最近はnoteを読む → 良い本に出会うということが増えてきました。

感謝です。

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