ウクライナのロシア攻撃/欧米はなぜイスラエルの横暴に追従するのか

8月16日(金)晴れ

昨日は諏訪湖の花火大会。姪とその友人が花火を見に来て、妹と3人で見にいったが、私は家でいろいろしていて、少しだけ神社の階段のところまで行って見た。近所の人たちが見に集まっていて、中には浴衣を着ている人もいて、湖畔に行かなくても楽しんでいる人たちはいるなあと思った。

終戦の日であるから戦没者追悼式典もやっていたし靖国神社に参拝する人も多かったと思うが、私も行ける年には行っているのだが最近はなかなか行けないなと思う。


ウクライナとロシアの戦争はウクライナが越境攻撃を行い占領地域を獲得し、またモスクワ郊外の空軍基地をドローン攻撃することで、新たな段階に入った感じはある。戦場がウクライナ国内だけでなくロシア国内にも拡大したら、ロシア人の側も平気ではいられない人たちは出てくるだろうし、常に前線に回されているアジア系少数民族の中からも反発は起こってくるだろう。ウクライナ側としてはそうした半プーチン勢力をうまく結集してけると良いとは思うのだが、KGBのような諜報機関もないだろうしアメリカはそうした工作ができるとは思えないので、難しいだろうか。戦況は決して有利とは言えないが、流動的にはなってきたと思う。

ガザでの戦争に関しては、イスラエルがあれだけやりたい放題の無法をやっても欧米側が反発し不快感を示しながらもイスラエル側に目立った圧力をかけない扱いをする理由が今のところ一番よくわからない。日本の我々からみるとハマスの民間人攻撃もやってはいけないことだろうと思うけれども、イスラエルの殲滅戦もやはり人道的に許される範囲を相当超えているだろうと思う。ユダヤ人が戦後同情されてきたのはナチスによる迫害、またヨーロッパ諸国、特にロシアでのポグロムなどの迫害が大きかったわけだから、イスラエルが同じことをやれば同情心が減るのは否めない。特に元々利害関係のない非欧米諸国にとってはイスラエルは明らかにやりすぎだろう。

基本的にイスラエルはアメリカしか見ていないというのが印象ではあるのだが、アメリカが少しでもイスラエルに批判的な言動をすると激しく非難し、アメリカもそれを黙って聞いている感じがあって、このニコ区間関係はやはり異常だと思うのだが、歴史を紐解いて考えていてもなぜそうなのははあまりよくわからない。

2010年7月に明らかにされた2001年のネタニヤフの発言は以下の通り。

He said: "I know what America is; America is a thing you can move very easily, move it in the right direction. They won't get in their way." He also bragged how he undercut the peace process when he was prime minister during the Clinton administration. "They asked me before the election if I'd honor [the Oslo accords]," he said. "I said I would, but ... I'm going to interpret the accords in such a way that would allow me to put an end to this galloping forward to the '67 borders."

彼は言った: 「私はアメリカがどういうものかを知っている。それは簡単に動かせるものであり、正しい方向に動かせるものだ。彼らは邪魔をしない。」 彼はまた、クリントン政権時代に首相だったとき、いかに和平プロセスを台無しにしたかを自慢した。「(オスロ合意を)尊重するかどうか選挙前に聞かれた。「私はそうすると答えたが、しかし......。私は、「67年の境界線」への全力での接近に終止符を打つことができるように、協定を解釈する」。

アメリカにこれだけ高飛車な本音を持つ国はイスラエル以外にはないだろうし、オスロ合意の分割ラインなど事実上反故にする、という意向の表明である。

少なくとも、パレスチナ分割決議を受けてイスラエル建国を宣言して以来、国家の生き残りが最大の至上命題であることは確かで、そのためには同盟関係も何もかも二の次であり、大量破壊兵器と非難される核兵器も事実上保有しているしソ連やナチスが持っていた強力な情報機関も持っている。パレスチナの範囲での入植活動は国連の非難にもどこ吹く風でどんどん進めるし、封鎖していたガザも事実上併合する勢いで戦闘を続けている。

結局この執念とも言えるエネルギーが欧米各国の冷静な介入もものとはしない核を生んでいて、シリアやレバノンなどの周辺諸国は巻き込まれ、穏健派のイスラム諸国ももう腫れ物に触るような感じになっている。

現時点ではそういう印象主義的な分析しかできない感じはあるのだけど、なぜイスラエルがここまでゴリ押しをするのか、欧米諸国がゴリ押しに追従せざるを得ないのかなどはもう少し考えていきたいところだなと思う。


今日は午前中、墓参りに行ってお寺にお礼を届けたりなどをした後、仕事もある。日常へ復帰していく。

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