お正月の後始末/イランのテロにISが犯行声明/LGBTQ+運動史における小児性愛者/「アマテラスの誕生」国家理論の性格を持つ建国神話

1月5日(金)晴れ

昨日一昨日は体調が悪くて、どうも食べすぎて動かなかったのがいけなかったと思うのだが、今朝はだいぶマシになっている。ようやくお正月の片付けができるかというところ、昨日はすでに今年1回目の資源ごみの収集があり、莫大に出されているかと思ったら案外そうでもなくて、まだお正月が終わっていないうちが多いのかなと思ったり。今朝は普通ゴミの最初の収集日だがウチからは莫大にゴミが出るのでどの家もそうなんだろうかと思うが、さてどうなのだろう。まあ片付けはゴミ捨てから、というのはある種の真実。

今年の正月休みに、母が施設から帰ってきたので大量の古い書類を整理してもらったのだが、ファイルボックスひとつだけ残してだいぶ捨てられたのでかなりスッキリした。お正月の間は最大8人泊まっていた(私は作業場の方で寝ていた)ので普段使うものを近い部屋に置いておいたのを一つの部屋にまとめて片付けたりして不便になっているので、日常形態に徐々に戻さないとと思う。


日本でも正月から大きな事件が続いて大変なのだが、世界的に見ても3日にイランで同時多発テロが起こされ、イスラム国(IS)が犯行声明を出したのだという。イスラム国はスンナ派組織だからシーア派のイランと敵対するのはわかるのだが、イスラム国としての意図がどこにあるのかがよくわからない。これはもう少し解説等を読んでいく必要があるだろう。パレスチナ情勢やウクライナ情勢と関係があるのかどうかも含めて。


Twitterで議論になったのだが、アメリカの性的少数者の運動には初期には小児性愛者も加わっていて、90年代にこの運動が国連のNGOとして認められるときに超保守派の上院議員、ジェシー・ヘルムズがペドフィリアの加わった運動にアメリカの資金が使われることは認められないと強硬に主張し、小児性愛者の団体が外されたという経緯があったことは、性的少数者の運動史としてちゃんと知られるべきだと思う。以下の連続ツイートに詳しい。

この辺りのことはペドフィリア思想を扱った本の出版がかなり叩かれていたことも去年だったかにはあったし、子供のジェンダー変更は慎重に、という書籍の出版がジェンダー界隈の圧力で止められたこともあった。こうしたこと全てを含めて活発な議論が行われるべきなのだが、都合の悪いことには口をつぐむという上野千鶴子氏以来の伝統がジェンダー界にはあるらしく、その辺がさらに不信を深めているところがあるのではないかと思う。

特に、日本の大手出版の問題提起的な書物の出版に圧力がかけられた時の弱さは問題だと思う。気概を持った出版者が在らんことを。


溝口睦子「アマテラスの誕生」。天を信仰するのは中国でも同じだが、北アジア的には天と太陽と月を同一視して信仰していて(中国にはそれはない)、それと同じ記事が顕宗天皇3年に「月神と日神」が高皇産霊神を「我が祖」と呼んだという記事があり、この辺りで「高皇産霊」が皇祖神として導入されたのではないか、という分析があり、なるほどと思った。テングリ(天)の信仰については「テュルクを知る61章」にも出ていたので後で読んで確認しておきたいと思う。

無文字社会における国家権力の正当性は建国神話によって確保された、というのはなるほどと思う。日本の場合は天孫降臨神話。天壌無窮の神勅がそれだろう。無文字社会においては国家理論にあたるものが神話であった、というのは面白い指摘だなと思う。

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