共和党大統領候補となったトランプ氏が副大統領候補に指名したJ・D・ヴァンス氏に注目したい/甲州印伝の小銭入れ

7月16日(火)雨時々曇り

昨日は特に遠出することもなく、家の中と地元で過ごした。朝のうちに散歩に出て、ローソンで住民税をまとめて払ったり。昼前にモールに歩いて出かける。途中のローソンにあるガソリンスタンドで値段を見たら169円だったので実家に行く前に給油して行こうと思う。路地からモールに入ってまずノジマ電機へ行ってiPhoneのケースを探す。いいのがあったので買おうとしたら、レジのカウンターで話し込んでいる人がいて順番がなかなかこなさそうだったので後で買うことにして、書店を少し覗く。今あまり本を買う気がしないので結局見るだけだった。それからモールの端の方まで歩いて銀行を探した。なかなか見つからなかったが、1階の少し奥まったところにゆうちょとみずほと三菱UFJがあるのを見つけた。ここで記帳できるなら便利だなと。

スーパーで昼ごはんを買い、ノジマ電機にもう一度行ってケースを買った。シンプルなものが一番使いやすいとは思うが、こないだ買ったばかりだと思っていたSE第2世代がもう4年使っていることが判明し、少し驚いた。買った後1階に降りたらiPhone修理の店でもケースを売っていたのだが、どれも三千円以上して金が仇の世の中だものと思うなど。

緑道をゆっくり歩いて家に帰ったが、後ろから来た若い人の自転車がかすめていき、危ないなと思うことが2度ほどあった。緑道は車が来ないし静かだから歩きやすいのだけど、自転車はほんと危険だなと思う。

帰ってハンバーグ弁当を食べたが思ったより美味しかった。レストラン大宮監修とあったので調べると浅草のレストランらしい。最近はインバウンドが溢れていて行く気がしないのだが、またそのうち観光客の波が落ち着いたら行ってみようかなとは思った。

4時半ごろ家を出て実家へ。昨日は家から直接なので普段の道を通って木場から首都高に乗る。神田橋や霞ヶ関からだとすぐ三宅坂なのだが、木場からだと断続的に渋滞があった。ただ完全に動かないということはなくて、いつもに比べればスムースに動けた感じ。5時20分ごろに石川PAについて、八王子ラーメンを食べてドトールでコーヒーを買う。

釈迦堂PAで休憩し、甲州印伝の小銭入れを買った。印伝は鹿皮に漆細工を施した革製品で、私はずっと青い青海波模様の小銭入れを使っていたのだが、15年くらいは使っているのでもう模様も取れてしまい、縫いが綻んで小銭が落ちるようになってしまっていたので新しいのを買ったのだった。前回釈迦堂に寄った時にそれを売っているということを把握したので、今回それを買ったという感じ。

https://www.inden-ya.co.jp/products/wallets/no-1001-2/

(模様は違うけれどもこんな感じです)


あとは八ヶ岳PAで休憩し、インターを降りてから給油して、家に帰った。帰ったあとはプロジェクトXの三陸鉄道の回を見ていたのだが、東日本大震災で9割以上が被災したその直後に社長が「動かせるところから動かす」といい、5日後にはごく一部が再開した、という話は本当にすごいなと思った。だいぶ疲れていたので途中で寝てしまったので後でまた見ようと思う。


土曜日は考え事をして、日曜日は京都の友人と長電話したために二日連続で寝不足で、昨夜は多分10時まえ には寝たのだが、目が覚めたら3時すぎで、もう一度寝ようと思ったがうまく寝付けなくて4時過ぎには起き出した。まず動こうと思って5時前に出かけてゴミを捨て、セブンに車を走らせてジャンプとスピリッツとカフェラテを買ったのだが、パンを買うのを忘れていた。

帰ってからTwitterを見てトランプ関連のことを調べようと思ったら、トランプが共和党の大統領候補に選出されるとともに、副大統領候補としてJDヴァンス氏が指名されたことを知った。

この人のことはよく知らないので少し調べて、39歳という若さにも驚いたが、その若さに比してさまざまな経験をしていることを知り、強く興味を持った。1984年生まれの39歳。任期中に大統領を継いだり、次の大統領になったりしたら史上最年少になる。

ヴァンスはラストベルトの貧困白人層を書いた「ヒルビリー・エレジー」の著者。両親は離婚し、母はドラッグに溺れ、唯一の理解者の祖母もケンタッキーから駆け落ちしてきて貧困な環境しか知らない。そんな彼がイェール大学を出て全米1%の富裕層に。その著書は「トランプを求める人々」を可視化したもの。

ヴァンスの父親はイェールへの合格を知らせると、「黒人かリベラルのふりをしたのか?」と尋ねたのだいう。笑ってしまうが、笑えない。トランプの支持者たちはそんな人たちで、トランプが出てきて初めて政治に興味を持った、という人たちなのだそうだ。

これは2016年の最初のトランプ当選の時の記事なのだが、その著者のヴァンスが8年後にトランプのランニングメート=副大統領候補に選ばれたというのは非常に感慨深い。

いろいろ読んでみて、ヴァンスという人はすごく期待できる人じゃないかと思った。まだ政治家としての実績がよくわからないが、貧困白人層(ヒルビリー、レッドネック、ホワイトトラッシュなどと言われた人々)の立て直しがアメリカにとって大きな問題だというのは同意。

ヴァンスは貧困地帯で育ち、地元の高校を出た後海兵隊に入り、イラクに派遣されたが、そこでの経験が彼を変えたのだという。

「困難に直面したときのヒルビリーの典型的な対応は、怒る、大声で怒鳴る、他人のせいにする、困難から逃避する、というものだ。自分も同じような対応をしてきたヴァンスが根こそぎ変わったのは、海兵隊に入隊してからだった。そこで、ハードワークと最後までやり抜くことを学び、それを達成することで自尊心を培った。」

海兵隊の訓練というと「フルメタル・ジャケット」を思い出すわけだが、ベトナム戦争当時の徴兵制の状況と現在の志願制の状況、戦場でのベトナムとイラクの違い、などはあるだろう。ヴァンスは海兵隊除隊後オハイオ州立大学に入って優秀な成績を収め、在学中は共和党上院議員の下で働いたのだという。

卒業後はイェール大学のロースクールに入るが、1年目に「タイガー・マザー(中国系の教育ママ)」の著者であるエイミー・チュアから回顧録を書くように説得されたのだという。

ヴァンスは奥さんはインド系、また宗教はカトリックに改宗しているようだが、これはルーツがアイルランド系だからということのようだ。最初はトランプに反対していたが、大統領当時の政策で支持に変わり、2022年にトランプの支持でオハイオ州上院議員に当選したのだという。

ヴァンスがスイングステート(共和党と民主党に振れる州)であるオハイオを地元にするということは非常に大きいだろう。この選挙の得票状況を見るとクリーブランドやオハイオ州立大学のあるコロンバスなどの大都市では民主党候補に負けるが全体は真っ赤。カウンティ(郡)によっては90%以上の支持を受けている。

以前noteにも書いたが、オハイオは19世紀後半から20世紀前半にかけて7人の共和党大統領を出している、アメリカの中でも非常に政治的に重要な州だと言える。現状どうなのかはわからないのだけど、もしヴァンスが大統領になることがあったら、100年ぶり8人目のオハイオ選出大統領(全員共和党)であり、最多のヴァージニアに並ぶ。それはアメリカにとっても新しい歴史の始まりかもしれない。

オバマが出てきた時もかなり注目したのだが、最初はほとんどリツイートされたりしなかった。ヴァンスの登場は、その時以来の強いもので、一つのアメリカの代弁者としての性格を、オバマと同じように持っている。今回のヴァンスは面白い。全米ではもちろん話題は大きいだろうけど、日本での反応は今の所鈍い。

「ヒルビリー・エレジー」、KindleでDLした。読み始めてみたが、最初のあたりでなんだか泣きそうになる。映画化もされたようだが、評判になったのも頷ける。

ラストベルトの問題は、日本の「衰退する地方」の問題とも共通する。「見捨てられた人々」という点では氷河期世代の問題とも共通する。トランプとヴァンスの動きは日本にもヒントになることが多そうだと思う。

ヴァンスの政治家としての問題、というか副大統領としてアメリカの意思決定に絡んでくる存在としての問題としては、外交政策がロシア寄り、ウクライナ支援に反対、中国に対してもあまり対決姿勢ではない、ということがあるようだ。これは日本にとっては結構大きな問題だが、外交の専門家ではないので今後対外政策はより現実的な方向に変化して行くということはあるのではないかという気はする。各国の要人とも会談して行くうちに、誰が信用でき誰ができないなども見えてくるだろうと思うし。

こうなってみるとやはり安倍さんがいないことは対米外交においてすら、なかなか厳しいなと改めて思う。トランプ後においても、安倍さんならカウンターパートとしてヴァンスをリードできただろうなとも思うし。

まあいろいろ思うことはあるが、今後ともヴァンスに関しては注目していきたいと思う。

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