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50代からの住まい#5 洗面所

今日は、洗面所について書かせてもらいます。新型コロナウイルス感染症の蔓延により、手洗いの重要性が見直されてきました。今後、コロナウイルスが収束したとしても、高齢者や持病を持った方は感染症対策として手洗いが必要だという考え方が浸透してきたように思います。

サービスを受けるための工夫でも書きましたが、外部から人が入ってくる時にもまずは手洗いができる環境であることが望ましいと思います。

https://note.com/koureishasumai/n/n3867e06f1b95

一般的な間取りであれば、洗面所は脱衣所などに併設されていることが多いように思います。どちらかといえばプライベートな空間になり、歯ブラシやコップ、整髪用具などが置かれていて生活感がある感じになっていると思います。最近の戸建てでは、少し前から『おかえり手洗い』という名前で玄関に簡易な手洗いを設置する間取りを見かけるようになりました。お子さんが外から帰ってきて手を洗う習慣をつけるためという目的だったと思いますが、今は感染症予防対策で、まずは洗面所に直行できるような動線(シューズクローゼット→洗面所)をよく見かけます。

上記の案もすばらしいと思うのですが、『おかえり手洗い』だと、掃除する水回りが一か所増えてしまうので、できたら家に手洗いは一か所でいいかなというのと、シューズクローゼットから直行できる動線ではプライベートな空間を突っ切って洗面所に行かないといけないので、お客さんに通ってもらいにくいかなというので、いっそ洗面所を独立させてはどうかと考えました。洗面所と脱衣所が一緒になっていると、ほかの家族が脱衣所を使っているときに使いにくい、お客様にプライベートな空間(洗濯機周辺や浴室)を見られてしまう、脱衣所の扉が閉まっていると、その扉を開ける時にドアを(洗う前の手で)触ってしまうので、できたら接触回数は少なくしたい、ことから廊下などに洗面所が独立しているというのはどうでしょうか。生活感を隠す工夫は必要かと思いますが、気兼ねなく手を洗えるという環境は健康を保つための一助になると思います。

毎日使う洗面所の高さや場所をどのように決めるか、書いてみました。参考になれば幸いです。

洗面所の高さは、立った状態で使用される方は、大転子と呼ばれる足の付け根の外側の出っ張りの高さ(杖の高さ)で、蛇口の位置は少しお辞儀をした状態で肘を曲げた手に水がかかる位置がベストです。腰痛を抱えておられる方は、リフォームの時などにチェックしてみてください。腰痛は少しずつの積み重ねで悪化します。色々試して腰への負担をご自身で感じて決めてください。

トイレは手を洗ってからドアノブを触れるよう、できればトイレ内に手洗いがある方がよいと思います。トイレが終わり、洗面所まで歩いて行って手を洗う動線ですと、ドアノブ、電気のスイッチ、手すり・杖などを触ってから手を洗うことになってしまうからです。

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