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盤上の向日葵

年末になり、セールスライティングの仕事量も少しずつ増えてきました。今年も残りわずかなので、追い込んでいきます。

そんななか、合間を見つけては読書をしているのですが、一昨日に読了した『盤上の向日葵』が、もう最高だったので感想を書きたいと思います。

柚月裕子さんの作品はもう色々と読ませていただいていて、大ファンなのですが、今回もこれまでと同様かそれ以上に圧倒的なストーリー構成で、読み始めてから終わるまであっという間でした。

タイトルの通り、将棋に人生を左右され続けてきた人間達の物語ではあるのですが、ぶっちゃけ将棋のルールぐらいは知っていても「将棋のプロの世界」なんて知らないじゃ無いですか?

だから読み手としては、ここをクリアしないと読んでられないんです。
だけど柚月さんの圧倒的な取材力で将棋界の描写が鮮明に描かれていて、違和感なく読み進められるんです。

ストーリーの構成、展開、登場人物のキャラ付け、これらが完璧でも「将棋界」がおざなりになってしまうと、話しが薄くなってしまう。
多分柚月さんも最初から将棋界に明るいわけでは無かったと思うのですが、圧倒的に取材力でカバーして、重厚感のあるストーリー構成に仕立てられていました。

この取材力があるからこそネタが尽きず、面白い作品を描き続けることが出来るんだと思います。

この人の別の作品も読みたくなる、そんな作家さんです。

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