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予算の効果は半端ない

1年くらい前にFIREの概念を知り、FIREを目指して家計改善をするため家計簿をつけることにした。そこそこ効果はあったみたいで資産は右肩上がりになっていた。
ただ、家計簿をつけている人が当たり前にやっているであろう「予算」を全く立てていなかった。
なぜなら、「家計簿で収支の管理はできているし、必要なものを必要な時に買っているから、予算立てるだけ無駄」って思っていた。
後述するけど、FIRE達成する上での「貯蓄率」の大切さを理解したので、とりあえず予算を立ててみた。
2ヶ月くらい予算と向き合って、自分なりに工夫してやっていたら、その効果が半端なかったので、同じ境遇の人にも共有したいと思う。

予算の効果

まず予算の効果を、我が家の家計推移で見てもらいたい。
定期的にあるピークが給料日。
「予算なし」のときは、ピーク以降大きく資産が減少しているのに対し、「予算あり」のときは、ピーク以降の資産減少が目に見えて緩和していて、一桁万円では収まらないほどの効果が出ている。
(色分けは、「青」が現金、「その他」が投資)

無題のプレゼンテーション

節約・倹約の重要性

下のグラフは、「リタイアまでの年数」「貯蓄率」「投資リターン」の関係を表している。

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このグラフから読み取れることは、「収入の多さは関係ない」ということ。当たり前の話、何億円稼ごうが、貯蓄率0%であれば、永遠にリタイアできない。
さらに重要なことは「貯蓄率の即効性と再現性
リタイアまでの年数を早める要素には「貯蓄率」と「投資リターン」があるけど、高い投資リターンを長期的に保持し続けるのは、即効性もなければ、再現性もない。貯蓄率を高めるのは、今から・誰でもできるという点で即効性・再現性があると言える。
あと、もう一点は「貯蓄率の効果は鈍化する
貯蓄率を上げるほど、リタイアまでの年数は短縮されるけど、その伸びはある程度高めていくと、効果は薄れていく。
それに加えて、貯蓄率を高めることは、生活の質やストレスとトレードオフの関係になる。
自分・家族と相談し、今も大切にしつつ、心地よい収支のバランスを見つけ、将来の目標を達成することを目指していく。

便利なツールを使いこなす

「マネーフォワードME」で家計簿をつけていて、このアプリにはめちゃくちゃお世話になっているし、これからもよろしくと思っているけど、このアプリが便利な故に、「やってる感」は感じていたから予算の大切さに気づくのが遅れたのかもしれない。
「やってる感」じゃなくて「本当にやる」には、よく言われることだけど、この2つを意識することがやっぱり大切だと思う。
・家計簿で何を管理したいのかを明確にする
・支出項目をカスタマイズする

家計簿で何を管理したいのかを明確にする

ここが一番大切。
せっかく大切な時間をかけて家計簿に取り組んでいるわけだから、目的をもってやらないと時間の無駄になる。

僕の例
僕の家計簿を付ける目的は、FIREするための資産形成。
・貯蓄率60%を目指した支出管理
・FIRE後の支出把握
食費が月10万くらい行く時があるから5万まで減らす。

自分のストレス具合と相談して、結果的には、4万円まで削減することができた。

予算の組み方は、結構工夫して個人的にはいい感じに落ち着いているので、また別の記事で紹介しようと思う。

支出項目をカスタマイズする

次に大切なのが、管理する項目を厳選すること。
家計簿アプリだと大体 デフォルトの項目が設定されていると思うけど、これが落とし穴。デフォルトのまま使用すると項目が多すぎるし、自分の価値観が反映されていないから、「管理している感はあるけど、何を管理するのかぼやけている状態」になりがち。
これについては長くなるので別の記事で改めて紹介しようと思うけど、
ざっくり下記
・支出を消費・投資・浪費に分類
・「消費」は徹底的に切り詰める
 僕の人生を豊かにする支出じゃないので最低限にする。

・「浪費」は主に経験に使う
 僕の人生を潤す支出なので、極端に切り詰めたりはしないけど、
 使う前には必ず自分の価値観と照らし合わせることにしてる。
 「この支出は僕の人生を豊かにしてくれるのか?」

・「投資」は、時間を生み出すものに使う
 自分の時給と比較し、投資額以上のリターンが得られるものに使う。

ちょっとしたテクニック

家族で家計改善に取り組んでいる場合でも、全員の価値観を揃えることはできないから、家族の中でも取り組み方に温度差が生じるはず。
意欲が高い人が率先して、低予算を掲げることで、不公平感がだいぶ減る。
まあ、言い出しっぺが率先して実行しなければ、人はついて来ないよね。
私の場合、私の個人的な支出の予算は、妻の半分以下に設定している。
女性の方が美容等で何かとお金がかかるので仕方ないわな。
あと、予算について話し合うことでお互いの価値観を理解しあえるのが かなり良いと感じた。

予算に取り組んで感じた変化

2ヶ月程度予算と向き合ってみて感じた変化を挙げてみようと思う。
・限られた予算でどうやってやりくりするかを自然と考えるようになった
・自分の価値観を見つめ直せた
・欲望に優先順位をつけられるようになった
・漫然とお金を使わなくなった
・今でもすでに十分満たされていることに気づけた
・「どっちでもいい」と思えるものは買わなくなった
・今までどれだけ「買わされていた」のかに気づけた
・「欲しい」と思えるものには躊躇なくお金を使えるようになった
・自分の価値観にあった買い物ができるようになったので、生活の貧しさは感じない
・今だけを大切にするわけでもなく、将来だけを大切にするわけでもない、いいバランスを見つけられた
・家族と協力してやっていく中で、お金の話だけじゃなくて、今感じていること・将来やりたいことなど、価値観の共有ができて、お互いを尊重できるようになった

まとめ

支出を抑えるために取り組んだ予算。
支出の最適化に留まらず、自分の人生の転機とも言える変化を実感した。
つまり、予算の効果は半端ない。

以上

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