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「Web3」の実装で、買い物は「投票」である、から一歩進めて「投資」になるやもしれぬ。という話

あけましておめでとうございます。
今年もほっこりよろしくお願いします。

さて、新年早々、新しい時代の始まりを予感させるニュースが飛び交っておりますが、そんな中で今とくに話題の「Web3」とブランド・リテール、D2Cの在り方について、少し考えがまとまったのでシェアしたいと思います。相変わらず書き殴りの内容なので、読みづらかったらすみません。

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クラウドファンディングやD2CコミュニティはWeb3につながっていくと漠然と感じる。でかいことが正義ではなく、本当の熱狂的なファンに支えられることで、コミュニティに支えられる信頼の強者になり得る。これはコミュニティベースや、ファンベースの考え方でずっと言われてきたことでもある。しかし、Web3の社会への実装が広がる中で、よりその思考は強固なものになりつつある。

今までは
・全国的な有名人
・資本力をもった企業
・プラットフォーム(ハード面でもソフト面でも)

のいずれかがなければ、信頼は成り立たなかったが、緩やかにその壁を越えはじめていると感じる。もちろん、これからも巨大企業は「プラットフォーム」として残っていくだろう。ただ、彼らは自分達だけで利益を独占することが難しくなり、いかに自分達のプラットフォーム上で盛り上がってくれるかが勝負になってくる。そして、個々の企業や人はいかにして熱狂的なファンから信頼と「投資」受けられるかが勝負になる。誰もが投資をし、投資を受けられる時代。スターバックスは2019年の段階で、その構想に近いものを実践していた。(もちろん賛否両論あるが)

これまでの世界ではあくまで、エネルギーや価値の流れは「大きいもの」から「小さいもの」への一方通行がほとんどだった。なぜなら、小さいものから大きいものへの信頼はあれど、その逆はなかなか信頼が持ち得なかったからだ。しかしWeb3の世界ではその常識が覆される。イメージで言えば重力がない世界。重みが重要ではなく、その物体が内包する「エネルギー」が信頼するに値するのかどうかが問われる時代。

ゲームやアートの世界がWeb3の世界に比較的早く溶け込んでいるのは「価値」が明確だからであろう。価値がわかりやすく、そこに「本物である」という信頼が付与されれば、もう押さえつけるものは何もない。そしてゲームやアートの世界では価値を享受する側も「双方向」の準備が整っていると感じる。つまり価値を享受する側も自ら「値付け」をしているからだ。しかし小売やSaaSなどではまだまだ双方向のやり取りを「文化」として定着させる努力は必要である。ただ、10年前と比較すると確実に準備は整いつつある。一刻も早く双方向を実現しないと、「ものを買わない」という最終選択になってしまうことは危惧されるところである。

Web3 は一方でweb 1.0やweb2.0で成し得なかった理想を実現できなかったものたちの revengeanceとも言える。実はWeb3の思想自体は、web 1.0やweb 2.0 でも唱えられてきたことが多く含まれている。しかしその時は「ビジネスとしての可能性」と「信頼性」が十分ではなかった。何より中央集権の方が「儲かった」からだ。しかし、近年の巨大プラットフォームへの不信感などが、一度捨てられた「理想の再起」を促していると感じる。そこに投資も集まりつつある。一方で下記のような痛烈な批判にもさらされている。

「Web3の所有者は皆さんではありません。ベンチャーキャピタルとファンドに投資するリミテッドパートナーです。Web3は、呼び名が違うだけで(今のインターネット同様)究極的には集権化されたものです。その実態をよく知ってください」

https://www.businessinsider.jp/post-248542

新しい時代の始まりは常に混沌としている。それは歴史を見れば明らかだ。実はこの20年間、大嵐の中であり、そしてやっと一つ目の目的地に到達する状態なのかもしれない。それともまだまだ大嵐は続くのか?どちらにしても2022年は一つの節目になることは間違い無いだろう。

Web3の捉え方についてはまだまだ、さまざまあるので、現時点で答えは存在しないだろう。ただし、この流れはWebに留まらず、世界全体の在り方に影響を与えていくことは間違いない。少なくともD2Cやオムニチャネル、OMO、パーパスドリブンと呼ばれるリテールの潮流はここで一つ道に集まっていくことが想像できる。Web3的にいうと「中央集権」ではなく「自立分散」型のリテールビジネスが当たり前になるだろう。そして、「自立分散」されたブランドや企業を横横で繋ぎ、モノやヒト、コト、サービスを双方向でつなぎ合わせるサービスも伸びていくだろう。その世界では「自分達が何者で、どんな価値を提供できるかが」がとても大事になる。サービスの良さや機能的価値を伝えるのではなく

  • 「なぜやっているのか?」

  • 「世界どう良くしていきたいのか?」

  • 「どういったスタンスなのか?」

そしてこれらが「多くの人にウケる」にではなく、熱狂的に好きになってくれる、投資してくれる人にどう届けるか。実はこれが難しいところで、意外と「リアル」での出会いにその答えがあったりする。

音楽配信の黎明期。リアルのライブで熱狂的なファンをつくって、オンライン配信のランキングサイトでファンの力で上位をもぎ取っていくというやり方で、大手の新人アーティストをぶち抜いていく、というやり方があった。そのやり方も実は現代のweb3につながっているのかもしれない。ただ、大事なのは継続的な「投資」を集められる環境をどうつくっていけるかということ。クラウドファンディングはその基盤を作ってくれた偉大なサービスであるとも言える。

そしてここから先の需要はまだまだこれから。買い物は「投票」である、から一歩進めて「投資」になるかもしれない。自分達が望む世界を実現してくれる存在、自分達を熱狂させてくれる存在。そしてその存在は常に「人」を感じさせるものである必要があるのだろう。理想だけを唱えてもダメ、儲かっているだけでもダメ、きちんとスタイルやスタンスを明確にし、批判とも向き合い、真摯に行動すること。そういった存在が投資を集められるのだろう。ただ、ここで気をつけなければならないのは、くれぐれも「盲信」しないことだ。ビジネスの世界に真実などなく、絶対的な解などは存在しない。常に自分達と向き合い、顧客と向き合い、市場と社会とそして未来と向き合う。簡単なように見えてそれが最も難しく、楽しい。商売の本質は変わらない。web3という新しい波も、うまく乗りこなすくらいの覚悟で見据えていくことが大事だろう。波に飲み込まれないように、波に攫われないように・・・

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というわけで。
刹那な瞬間だけではなく「未来」を示す。そうしないと生き残れない時代が来るのやもしれぬ・・・と思ったお正月でした。少なくとも5年後とかを見据えて行動をおこなっていく、と言うのは非常に大事な気がしておいます!ブランドの未来についていろいろ悩まれている方、ぜひディスカッションしましょう!
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そして最後に、皆様今年もよろしくお願いします!!!

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