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勉強できる環境づくり……プロ資格マニアが教える自宅学習のポイント①

コロナウィルスの蔓延を防ぐために、在宅時間が長くなっている人も多いでしょう。「資格スクールや図書館の自習室では勉強できるのに、自宅ではなかなか勉強が進まずだらけてしまう」という人もいるかもしれません。休校が長引いているお子さんにも同じことが言えるかも。

まずは「勉強できる環境づくり」から始めましょう。この記事では、プロ資格マニアとして「自宅で効率よく勉強するために、これだけはやっておきたいこと」を紹介します。「人、もの、お金、情報、時間」をどう整えるかを考えていきましょう。

ポイント① 人との適度な距離感を見直す

あなたにとって「人との適度な距離感」とはどのようなものでしょうか? 学生時代のように「四六時中、友達と一緒にいるのがいい!」という人もいれば、「一人の時間をたっぷりとりたい」という人もいるでしょう。大事なことは「あなたにとっての適度な、人との付き合い方」を見つけ、それを実践することです。

これまでの人付き合いで、成功したパターンと失敗したパターンを見直しましょう。そして、適度に人と接する時間を取りましょう。

ポイント② 勉強仲間を作るメリット「ピア効果」

同じ目標をもって勉強する意欲が高い集団の中に入っていくことで、お互いを高め合うことができるという効果のことを「ピア効果」といいます。資格試験でも、大学・高校・中学受験でも、同じ目標をもつ仲間とともに頑張ることで、よい効果が得られる場合も。

インターネットが発達した現代は、自宅で過ごしながらも受験仲間を作ることはできます。ポイント①で紹介した「あなたにとって適度な人との距離感」を意識しながら、受験仲間と良い関係を築きましょう。

ポイント③ 物の置き場所を決め整理整頓を心がける

勉強に必要なものがどこにあるか分からず、探し回らなければいけない状態だと、時間と体力の浪費を繰り返します。少なくとも勉強に使う机のまわりは整理整頓を心がけ、どこに何があるのか分かる状態にしましょう。

私は在宅仕事なので、仕事机と勉強机は同じです。仕事机の近くの引き出しは「中に何が入っているか」が分かるように、マスキングテープを貼ったうえにマジックで書き込んでいます。

ポイント④ 勉強と息抜きの場を分ける

勉強中はある程度、交感神経が優位になっていることが理想です。あまりにもリラックスしすぎ、副交感神経が優位になると、だらけてしまって勉強が進みません。

そのため、勉強の場には息抜きになるものは置かず、服装もきちんとしたものを身に着けて、気が緩まないようにしましょう。

ポイント⑤ 資金計画を立てておく

資格取得や習い事などを考え始めた段階で「どのくらいお金をかけられるか」を考えましょう。

・資格スクールの利用ができそうか?
・市販のテキストを利用するならどのくらい資金が必要か?
・受験料はどのくらいかかるか?
・証明写真や住民票取得代金などこまごまとした費用はどのくらいか?

必要なお金がはっきり分かっていれば、不安になることも少ないです。逆に、資金計画を立てずやみくもにお金を使っていると、お金に関する不安も増してしまうので、注意が必要です。

ポイント⑥ 万が一の事態への対処を考えておく

勉強の計画を立てていても、人生には不測の事態が起こることがあります。

・急なリストラ、急病による収入減
・急病やケガで勉強ができなくなる
・ご家族が急に体調を崩す
・急な訃報

このような事態が起こった時に、何を優先するか? 深刻に考えすぎる必要はありませんが、少し心に留めておいてください。

ポイント⑦ 「勉強をする方法」は時間に余裕があるときに学んでおく

速読術や記憶術などが多数、紹介されている現代です。楽に勉強できる方法を知りたくなる気持ちはわかります。

でも、「どの方法がもっとも自分に合うのか?」を試してみるには時間がかかります。それに、受験直前になって、新しい勉強法を身に着けようとしても、うまくいきません。

特に、奇抜とも思える勉強法は「その方法が合う人、合わない人」の差が大きいです。また、奇抜な方法で勉強を進めた結果「本当にこれで大丈夫だろうか?」と不安になるようなら、意味がありません。

勉強をするための方法は、時間に余裕がある時に学び、実践して自信をつけましょう。受験直前になったら「直接的に、試験で点数が伸びる内容」を学びましょう。

ポイント⑧ 資格スクールや予備校のパンフレットは参考になる

資格スクールが発行しているパンフレット、特にその中で公表している学習スケジュールは、独学で勉強を進めるときも参考になります。

まったく何の知識もないところから学習スケジュールを決めるのは大変ですが、「資格スクールではこのようなスケジュールで学習を進めている」と分かれば、それを土台にあなただけのスケジュールを組むことができるでしょう。

パンフレットは無料配布されていることも多く、ネットで閲覧できるスクールもありますので、参考にしましょう。

ポイント⑨ 朝型・夜型を無理に変えない

「試験は朝から昼にかけて行われるので、勉強をするなら朝型生活にしよう」とよく言われます。生活習慣を変え、試験時間中にもっとも頭が働くようにできるなら、それに越したことはありません。

ただ、試験日というのは、いつもと違う心理状態になりやすく、ちゃんと目が覚めるものです。

夜型生活を送っていた人が、無理に朝型生活に変えようとしすると、何日も勉強に集中できずぼーっとする日々が続くかもしれません。

どうしても朝型生活に変えることができないなら、それでもかまわないでしょう。

ポイント⑩ 誰にも邪魔されない時間を持とう

フリーランスである私は「時間の自由が利く」と思われがちです。でも、取引先の企業の担当者は、企業内の定時に合わせて仕事をしています。必然的に私の側も「メールや電話を受けやすい時間、受けにくい時間」が出てきます。

メールや電話が少ない、たとえば早朝の時間帯は、物理的にも精神的にも勉強に集中しやすいです。病院で診察を待っているときや、(今は外出自粛が叫ばれていますが)電車で移動しているときは、人からの干渉を受けにくいでしょう。

そのような「誰にも邪魔されない時間」を見つけて、集中するようにしましょう。

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