仕事が減った時、何をしていたか？　どう乗り越えてきたか？

今は、日本だけでなく世界が感染症の影響で大変なことになり、日経平均株価、ダウ平均株価なども急落したと報じられている。フリーランスにも不況の影響は及び、特にクライアントの下請けや孫請けの仕事ばかりをしていると、もろに不況の波をかぶってしまう。15年を超えようとしている私のフリーランス生活でも、仕事の依頼が減ったことはある。そのとき、どのように過ごしてきたかを振り返ってみよう。

大手クライアントの下請け・孫請けという立ち位置を見直す

大手クライアントが編集プロダクションやWeb制作会社に、コンテンツ制作などの仕事を依頼し、私たちフリーランスは編プロやWeb制作会社から仕事を受ける。そのような流れも決して悪いことではないが、その立ち位置だけに頼っていると、大手クライアントがかぶった不況の波が、私たちの場所まで影響してくる。

しかし、フリーランスとして「自分で販売できる商品」を持っていて、「自分で販路を確保」できていると、好景気のときにはそれに応じた販売の仕方、不況のときには不況に応じた販売の仕方をすることができる。

過去と未来のキャリア、ライフプランを考える

新規の取引先をつかむにせよ、新しいビジネスを考えるにせよ、まずは「自分がどのような仕事をしていきたいのか？」「どのような仕事ができるのか？」を明らかにしていなければならない。

そこで、これまでのキャリアを振り返って紙に書き出す。スムーズに進んだ仕事、時間がかかった仕事、苦手だと感じた仕事などを分類する。

そのうえで、今後どのような仕事をやっていきたいかを考えておく。

書類の整理をする

仕事が順調な時には、つい後まわしにしてしまう書類の整理も、この機会にやっておこう。さまざまな書類を見つめることで、過去のキャリアや未来のキャリアについて考えることができる。

オフィスや自宅の1か所を徹底的に掃除する

クローゼットでも洗面所でも、どこでもいいので、普段は掃除が行き届かない場所を、掃除する。過去や未来のことを、机の前に座って考えているだけでは、よいアイディアが思い浮かばないこともある。だからこそ、身体を動かしながら考えたいところだ。そのためにも、一か所でいいので徹底的な掃除をするのはおススメだ。

アドレス帳の整理をする

スマホや携帯のメモリ、年賀状用の住所録などを整理し、人間関係を見直す。私は、たとえ年賀状だけの付き合いであろうと、人とのつながりには意味があると考えるほうだけれど、違う考え方の人もいる。

正解は1つではないが、「自分にとっての人付き合いの正解」を見極めておき、今後の人との関係をどう作っていくかを見直すとよい。

今後のビジネスのやり方を紙に書く

自分だけが見る事業計画書でもいいし、人に見せるチラシやパンフレットのような形でもよいので、今後の自分のビジネスを紙に書いてみよう。紙に書いておくことで、もしビジネスにつながりそうな新しい出会いがあったときにも、紙を取り出してすぐ説明ができる。

今までやったことのない何かをやってみる

仕事が減ったことは、フリーランスだけの責任ではないかもしれない。でも、今までのやり方をそのまま続けるだけでは、状況は変わらない。

そこで、これまでとは違う何かをやってみる。食事に行く店を変えるとか、普段いかない場所に行ってみるとか、どんなことでもよい。やってみると、新しい視点でものを見られるかもしれない。

プロのコンサルティングを受けてみる

他の人からアドバイスや提案を受けることで、何か思いがけないものが見えてくるかもしれない。

私もコンサルタントとして、依頼者さまの起業アイディアをお聞きしたり、Webサイトを拝見したり、セミナーや書籍について考えていることを伺ったりする。私は何かを教えるというよりも、ご本人が気づいていない「計画の漏れ、抜け」「想像通りに進まなかった場合」などについて、気づいていただくことが主な仕事だ。

注意：資格を取る、勉強をすることは

仕事が減ってから資格を取ったり、勉強をしたりしても、なかなか成果が表れない。しないよりはマシだけれど、焦っているときほど簡単に結果がでる何かに飛びつきたくなるものだし、簡単に結果が出る何かは、誰でも結果を出せることなので、あまり仕事が増えることにはつながらない。

それよりも、仕事が順調に進んでいるときにこそ、資格を取ったり勉強したりしておくべきだ。

まとめ

こうして文章にしてみると、意外にいろんなことをやってきなぁと自分でも思う。今は日本だけでなく世界が大変な状況だけれど、「自分にできること」を見つけて、1つ1つやっていこう。

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