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「文句ばかり言ってる人」のイメージはどこから来たか? 【プロ資格マニアの軌跡】

もう20年くらい前だけれど、ある知人が「あの人はいつも文句、愚痴ばかり言っている」という評価をされていた。私もある時まで「そうだよね」と感じていた。

でも「どんな愚痴をその人から聞かされたのか?」と言われても、特に思い出せないことに気づいた。文句や愚痴以外のことも話しているし、むしろ楽しい話もしていることにも気づいた。

それなのに、その人と実際に会ったり、話したりしたときには、
「あぁ、なんか愚痴が始まるのかなぁ?」
と思ってしまう。

「なぜ?」と考えて思い当たったのが、その人の表情だ。

人と話しているときに表情が変わらないとか、何を言ってもぶすっとしているわけではないのだけど、誰とも話してない、1人でいるときのその人の表情が、「文句ありげ」で「愚痴をいう1歩手前」くらいの表情なのだ。そういう表情のときは、こちらも「あ、なんか機嫌が悪いのかも……」「話しかけるの、やめようかな?」と考えてしまうものだ。

実は、私がこのことに気づいたのは、その人との交流がなくなって、ずいぶん経ってからのこと。今にして思えば、ご本人も「何もしていないのに、愚痴っぽい人と思われる」「なんとなく敬遠されるようになる」ので、不安や不満、理不尽な思いがあったかもしれない。

表情というのは、こんなに大事なことなのだ。表情によって声のトーンや明るさだって変わるし、誰も見ていないときによい表情を作ることができるかどうかで、その後の顔の疲れ方とかが違ってくる。

よい表情を作るのはタダでできることだし、自分も周囲もよい気分になって欲しいから、よい表情でいよう。

以上のような心構えを持って、2013年の夏、乳房の手術を受けるために入院した。入院中、特におもろい発言をしたわけでもないし、退院したらすぐに放送大学の単位認定試験があったので、勉強が大変でもあった。

そんな状況下で、楽しく、勉強もしっかりできて、当時けっこう使っていたデパスを1錠しか飲まずに過ごせたのは、「よい表情作り」という習慣ができたおかげかな、と思っている。

河野陽炎の本とコンサルティング


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