見出し画像

「本当はほかの人に依頼するつもりだった」と言われた思い出を「あなただからお願いしたい」という言葉で塗り替えようと今は決めている

数年前、ライターとしてお世話になっていた事務所から
「こういう案件がありますが、スケジュール面でどうですか?」
と打診がありました。
この案件は毎月継続的にお引き受けしてきたものでした。そこで、今月納品する原稿のテーマや本数、納期について、メールで打ち合わせをしました。ここまでは、打診をいただいた日の午前中の出来事でした。

「では、発注書は追って発行しますので、作業を始めてください」
との言葉をいただいたので、構成案を作りを始めました。

その日の19時ごろになって、改めてメールが届きました。
「この案件は本来、ほかの人に依頼するつもりでしたが、その人に打診しても連絡がなかったので、河野さんに依頼しました。でも、この時刻になって、その人から執筆できると返事がありました。そのため、今回はその人に譲っていただけませんか?」
私は「分かりました。では作業を中止します」と返事をしました。

この出来事で、私の心にぐさりと突き刺さったのは、
「ほかの人に依頼するつもりでしたが、その人に打診しても連絡がなかったので、河野さんに依頼しました。」
という部分でした。もう作業を始めていて、その先のスケジュールも押さえていたので、それらがぶち壊されたこと、キャンセル料の話もなかったことも、もちろんダメージではあります。たぶん、下請法上も問題でしょう。
ただ、それよりも「都合の良い存在だった」とはっきり告げられたことが悲しかったのです。

その後、この事務所から仕事の打診をいただいても、こちらが返信した後に音沙汰がなくなり、放置されることが続きました。
10日以上、放置された後に連絡はいただいたのですが、いずれも上記の出来事と大差ない内容でした。

「ほかの人に依頼するつもりだった」
「ほかの人が引き受けてくれるのなら、あなたに用はない」
という内容をわざわざ伝えなくても、うまく依頼をキャンセルする方法はあるでしょう。何日も放置した後に、あえて伝えてくるということは、
「この事務所は私と付き合う気はないのだろうな。長いお付き合いだったけれど、潮時なのだろうな」
と思いました。

この事務所との関係は残念な形で終わりましたが、私もご飯を食べなければいけません。

まずは、ほかの事務所との関係強化に努めることにしました。
この頃には、私に合っている仕事は、コラム執筆よりもインタビュー取材やコピーライティングなどの仕事だと気づいていました。そこで、取材やコピーライティング、ランディングページの制作、採用マーケティングなどの仕事に力を入れていらっしゃる事務所との関係を作る努力をしました。

また、私自身がコンテンツプランナーやコンサルタントというポジションを取って、ご相談者様の幅広いご要望に一括して対応できるような体制をつくりました。おかげさまで、特別な資格や受賞歴などもない私と、顧問契約を結んでくださる方も現在いらっしゃいます。本当にありがたいことです。

「あなただから、お願いしたいんです」
「あなたにお願いして、本当に良かった」
と言われる仕事がしたいと、心から思うようになりました。

さて、いったん取引がなくなっていた事務所から、最近になって、様々な連絡が来るようになりました。どう受け止めたらいいのかわからず、思い切って、過去の経緯と
「御社からお付き合いを断られているという認識でおりました」
とお伝えしました。

届いた返事は、あまり思い出したくないものでした。
もしもその返事に、下請け業者である私を馬鹿にする意図があったのなら、それはとても成功していました。逆に、馬鹿にする意図はなく、焦って言葉選びを間違えたのなら、そうしてしまった担当者にとって、黒歴史となるような内容です。
どちらかは判断しかねたのですが、それ以降の連絡は、ほかの担当者から届くようになったので、どちらかというと後者だったのかもしれません。

もちろん、私にも反省すべき点は多々ありました。
そして、私が本当に困っていたときに、相談に乗ってくれた人もたくさんいました。
苦しい思いに飲み込まれそうになったら、今、私を大事に思ってくれている人たちのことを思い出して、今を精いっぱい生きていこうと決めています。

河野陽炎へのご相談

私は現在、8種類の仕事を手掛けるフリーランスです。
1.コラム執筆を手掛けるライター
2.企業や商品の広告・宣伝のための文章を書くコピーライター
3.プレスリリース制作やニュースレター配信、SNS運用など広報業務全般をお手伝いするフリーランス広報
4.マーケティング、広報、採用活動などのご相談に対応するコンサルタント
5. 企業研修講師
6.ビジネスセミナー企画・運営・登壇
7.資格試験やビジネススキルの個人教授
8.子ども、受験生のための家庭学習相談

生徒が集まるダンス教室・バレエ教室づくり
「売らない本」で構築するお客様との信頼関係
士業・FPの方のニュースレター・メールマガジン制作

ご相談は公式サイトから https://www.kagerou-prod.com/
サービス内容のページも設けました

この記事が参加している募集

ライターの仕事

この経験に学べ

いただいたサポートは、ライター志望、フリーランス志望、地方在住で起業を考える皆さんに向けたセミナー運営費用などに使わせていただきます。