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世界史

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2020年4月の記事一覧

トンデモ科学フラットアース説と大航海時代(世界史再検証)

トンデモ科学フラットアース説と大航海時代(世界史再検証)

1.フラットアースとはフラットアースとは、地球は球体ではなく、世界の果ては滝になっているという説ですが、なかなかに非科学的なため、その提唱者はインチキと言われる傾向にあります。誰がどんな目的でフラットアースを提唱しているかは定かでは無いですが、フラットアース提唱者にとって都合が悪い歴史上のイベントは大航海時代でしょう。ヨーロッパを東に行っても、西に行ってもインドに到達することが分かり、地球が球体で

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ロスチャイルドの雇い主ヘッセン・カッセル家はエリザベス女王の先祖

1.はじめに本日は世界的な大富豪一族ロスチャイルドの雇い主として有名な、ヘッセン・カッセル家が、現在の複数のヨーロッパ王室の先祖であり、エリザベス女王も例外では無いという話です。

2.ヘッセン・カッセル家とはヘッセン・カッセル方伯領は、神聖ローマ帝国の領邦国家であり、現在のドイツヘッセン州の一部です。

フリードリヒ2世(在位1760年~)は、ハノーファー朝イギリス王ジョージ2世の娘メアリーと結

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ヘンリー8世の1回目の離婚は必然だった?(世界史再検証)

ヘンリー8世の1回目の離婚は必然だった?(世界史再検証)

今回取り上げるのは、テューダー朝イングランド王ヘンリー8世です。ヘンリー8世と言えば6回の結婚、4回の離婚をし、離婚問題でローマカトリック教会を脱退し、イングランド国教会を立てたことで悪名名高いですが、宗教問題にまで発展した1回目の離婚は、決してヘンリー8世のわがままだけでは済まない状況があったのでは無いかというお話しです。

ヘンリー8世の1回目の結婚はカトリック両王と呼ばれたアラゴン王フェルナ

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