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トンデモ科学フラットアース説と大航海時代(世界史再検証)

1.フラットアースとは

フラットアースとは、地球は球体ではなく、世界の果ては滝になっているという説ですが、なかなかに非科学的なため、その提唱者はインチキと言われる傾向にあります。誰がどんな目的でフラットアースを提唱しているかは定かでは無いですが、フラットアース提唱者にとって都合が悪い歴史上のイベントは大航海時代でしょう。ヨーロッパを東に行っても、西に行ってもインドに到達することが分かり、地球が球体であることの信憑性が高まったからです。

2.大航海時代は誰か牽引したのか

大航海時代を推進したのはイベリア半島に存在したポルトガル、スペインです。最盛期の王朝はアヴィス朝ポルトガル王国、ハプスブルク朝スペイン王国ですが、その祖先は共通して、ブルゴーニュ朝アラゴン、カスティーリャ(ともに後のスペイン)、ポルトガル王国であり、多重に近親婚を重ねた、親戚同士です。

3.フランス王国との関係

大航海時代を牽引したハプスブルク家には宿敵とも言えるライバルがいました。マクシミリアン1世とルイ10世(マリー・ド・ブルゴーニュの争奪戦)、カール5世とフランソワ1世(ローマ刧掠)、カール6世とカルロス3世(スペイン継承戦争)の関係に代表されるように、ハプスブルク家とフランス王室は長くライバル関係にありました。ヴァロワ朝、ブルボン朝のフランス王国は、大航海時代によって、相対的に最も損をした国と言えるのではないでしょうか。

つまり、大航海時代において、相対的に地位を下げたフランス王国は、地球球体説を否定しようとした可能性があります。いかがでしょうか。

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