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お寺とコロナ

全国的にコロナウイルスが流行し、多くの企業や団体が活動自粛を発表しているほか、オリンピックの延期まで発表されました。
株価の急落や倒産する企業も見られるなど、経済的にもその影響は非常に大きいものとなっています。

このような状況の中、お寺にはどのような影響が出ているのでしょうか?

お寺もコロナウイルスによる影響が出ています。お寺では、法要を予定していた方から次々とキャンセルの電話がお寺に入ってきているそうです。
人が集まる場所は控えるように言われている中、高齢の方も集まる法要を強行するわけにもいきませんね。
私事ですが、4月の上旬に予定していた先代住職の法要も規模を縮小することになりました。

都市部のお寺のホームページを見ると、開催予定だった法話会やイベント等を中止にするというお寺が多いようです。

そんな中、お寺だからこそできるコロナ対策活動を行っているお寺も見られました。

①お寺でマスク配布
②疫病対策「大祈祷会」
③お寺を開放してお子さんを預かる

①、②の活動はテレビでも報道され、規模が大きい寺院が行なっている活動なだけに話題となっています。
これに対する生活者の声には、
「お寺のマスクは縁起がいい」「安心できる」といったものがありました。

時代を遡り奈良時代、この時代において聖武天皇が行った「大仏建立」は、疫病が流行していた当時の社会不安を取り除き、国を安定させる目的だったと言われています。
宗教による心のケアは現代にも通ずるところがあるのではないでしょうか?

③の活動は、幼稚園や小学校が休みになる中、お子さんのいる家庭にとってはとてもありがたい活動ですね。
このお寺は①、②の活動を行なっているお寺ほど規模の大きいお寺ではありませんが、地域のお寺にもできることを積極的に行っており、見習うべき活動だと感じました。

このような取り組みは、普段から近隣の住民との距離が近く、信頼を置かれていなければできないことだと思います。
地域に根ざした寺院はこのような緊急時に、大きな力となるのです。
地域に根ざした活動と福祉的な視点の重要性が再確認できました。

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