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良い歴史改変作品 1969年のハリウッドを忠実に再現した「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の簡単な感想

※基本filmarksの自分のページの感想をそのまま使ってます

タラちゃんお得意の(?)歴史改変作品。何となく映画秘宝界隈の人達が喜びそうな雰囲気を感じます。

ストーリーを簡単に説明すると、落ちぶれた役者(レオ様)とその彼専属のスタントマン(ブラピ)の家の隣に映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で女優のシャロン・テートが引っ越してきて・・。という感じなんですが、この監督と女優は実在の人物で、シャロン・テートはある事件によって刺殺されているのですが、これが作品を理解する為のキーとなっています。

60年代の映画・音楽・ファッション・車も好きなので、その時代の再現度の高さにまず驚きましたが、作品のベースになった事件や当時の役者達、様々な映画やドラマに対し前知識や好奇心が無い人が観た場合、ハマるかどうか考えるとちょっと微妙かもしれません。ブルース・リーのキャラも賛否両論有りそう。

それでも、「大脱走」はじめレオ様が当時の作品に出ていたらどうなるか、というイメージの具現化はファンにはたまらない所でしょうし、大人びた賢い子役(ジュリア・バターズ)の前で読んでいる本のストーリーが図らずも(?)落ちぶれた自分の人生と重なり、大人げなく泣くという良いコントラストが描かれるシーン、ブラピが旧友の居る部屋に立ち入る際にテレビから流れるBGMがそのまま作品そのもののBGMに成る巧みな演出等、目を見張るものは所々に存在し2時間40分もの時間をあっという間に駆け抜けます。

やたら悲鳴が聞ける(笑)終盤の展開はやはりカタルシスが得られるのですが、贅沢を言えばもう少し長ければ文句無しだったかも。ともかく、タランティーノ監督の趣味性が色濃く反映された世界観、そして映画愛には共鳴を感じずにはいられません。

追記:ジム・モリソンらしき人物も出てました。

ちなみに、劇中流れた曲で特にお気に入りなのはこれ↓です。ブラピ演じるスタントマンが車を運転するシーンで流れてました。


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