HSPと教員採用試験

今年も教員採用試験を受けた。昨年同様、埼玉県と仙台市を受けたが、両方とも不合格だった(仙台市は一次で、埼玉県は二次で)。
改めて自身の受験勉強などを振り返って見ると、足らないところがたくさんあって、大いに反省すべき点が多かったように思う。特に、二次試験対策で面接特訓講座などたくさんの対策講座があったにもかかわらず、参加できなかったことが結果に大きく響いたと思う。

それ以外にも、自分自身の精神的にも大きな動揺があったことも事実で、各地で教職員による不祥事が多発したこと、志願倍率が低下したこと、教職員の働き方をめぐってSNSなどで不満が渦巻いていたことが、少なからず自分自身の教員志願、教員への希望・夢を揺るがした。

もちろん、それを言い訳としたくはないが、果たして自分がその世界に飛び込んでいったときに、自分の心の平安が保てるのか、幸せだと思えるのか、甚だ不安ではあった。これは先を深く考え、思考するHSPという性格の特性によるものと自分では解釈しているが、それを変えていく、切り拓いていこうとする思考が果たして生まれてくるのか自信があるわけではない。

結果的に、2年連続不合格となってしまったが、それでも、決して後悔はしていない。やらないよりやった方が良いに決まっているし、そうしたことでここまで自分が頑張れたという自信にはなった。

さて、来年はどうしようかということだが、今の会社には常勤講師の話はしてある。私の希望であり夢であるから、それをぜひ叶えてあげたいけれど、会社的には手放したくないな・・・というのがどうも本音のようだ。会社としては当然そう思うだろうし、私としても無責任に職務を放棄して夢の実現に邁進しようとは思っていない。民間経験28年、いろいろなことを教わってきたし、経験もしてきたから、それをどう生かすかは私自身が決めることで、私なきあとの会社のことは会社が決めればよいことなのだが、そこで迷っているのが先ほどの、教員をめぐるさまざまな問題に自分がついていけるのか、である。

正直、自分に今の精神状態で教員を目指すのは後ろめたさというか、若干引目に感じているところがある。気持ちよく仕事をしたい、という思いはあるし、公のために奉仕したいという本来持っている意志を尊重して、それに向けて努力したいと思っている。けれども、何かこう、引っかかるものがありすぎて躊躇せざるを得ない。

私は今年で47歳になる。教職員の応募も実質年齢制限が撤廃されているところも増えてきて、今からでも遅くはない。自分の中では50歳を一区切りに、それまでに成果結果が出なければ教師を諦めることも考えてはいる。本当はどうした方が正解なのか、まだ雲をつかむようなモヤッとした感覚だが、これもHSPゆえの悩みというか、特色なのだろう。

HSPは病気ではないので、治す必要もないし、そういうものだと受け止めて欲しいのだが、どうも理解してもらえない部分も多く、それがまた自分を悩ませている。しばらく思い悩む日々は続きそうだ。

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