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我那覇孝淳
2022年3月31日 03:33
#1 私は悪夢で目が覚めた。恐ろしい夢だった。リアル過ぎて、しばらくは放心状態だった。ここ二、三ヶ月はおさまっていたのに。生理がだいぶ遅れていたので嫌な予感はしていた。夢の中で私は風呂場にいた。そこには何故か全裸の女性がいた。ロープで身体をきつく縛られて横たわり、口元はタオルで塞がれていた。声が出せないその女性は、恐怖で両目をカッと見開いていた。その両目が、助けてと叫んでいた。私の足元に
2022年1月18日 00:32
走っている。私は走っている。乱れた呼吸の音が聞こえる。私は何かを捜している。ラーメン屋の裏の人気の無い路地の奥でそれを見つける。油でぎとぎとになった木材の隙間にそれはいた。子猫だ。子猫が私に向かって威嚇の小さな牙を剥く。私はその子猫の憎たらしい顔を見ると、ますます残忍な気持ちになって……。午前四時。びくんと軽く痙攣をして目が覚めた。まただ。またあの夢をみた。起きた直前は夢の映像