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意外と間違えている日焼け・紫外線の真実

美白と美肌を保つために年中欠かさない方も多い紫外線対策。

外でスポーツや運動をするときはもちろん、中には外出時のみならず洗濯物を外干しするときも日焼け止めや帽子、アームカバーをしている方もいます。

日焼けやシミ・シワを防ぎ美肌を保つために、徹底的に紫外線対策をする方もいますが、自宅や室内にいるときにも紫外線対策をしていますか?

また、冬に紫外線対策を徹底すると、逆に肌が老化したり健康に悪影響があることをご存知ですか?

今回は、意外と間違えたり見落としている紫外線対策の真実2選と、その対処法をご紹介します。


室内の紫外線対策の重要性

屋外での紫外線対策は心がけていても、意外と見落としがちなのが窓ガラス越しの紫外線。

一般的な一枚板の窓ガラス(例:透明フロート板ガラス5mm)は、紫外線の約7割を透過してしまいます。

また、2枚のガラスの間に隙間のある(空気が入っている)ペアガラス(複層ガラス)も約6割は紫外線が通過してしまいます。

もし窓ガラスだけで紫外線を通さないようにするには、UVカットの特殊加工を施すか、合わせガラスに交換するなどの限定的な手法しかありません。

主な建築用板ガラスの紫外線透過率

出典:AGC「ガラスで紫外線は避けられる?

また、窓ガラスは日焼けを起こすUVーBは通過しませんが、シワやたるみの原因となるUV-Aは簡単に通過してしまいます。

出典:NAKAJIMA GLASS「ガラスは紫外線を防ぐ

窓ガラスから入る紫外線による日焼けの心配はありませんが、UV-Aは入ってくるので、美肌のためには窓から入る紫外線への対策は重要です。

冬に紫外線対策をすると逆効果

シミやシワを防ぐために、紫外線の少ない冬に日焼け止めや日傘までする方もいますが、実はそれは肌や健康にとっては逆効果。

日光からの紫外線(UV-B)が肌に当たると、ビタミンDが体内で作られます。

ビタミンDはカルシウムの吸収やコラーゲンの生成、免疫に欠かせない成分。それが足りないと、

・カルシウムの吸収効果が減るので骨が脆くなる
・骨密度が減ることにより、頭蓋骨が小さくなるので、風船が萎むように皮膚が垂れ下がり、シワやたるみ、クマの原因となる
・コラーゲンの生成が減るので、肌のハリやツヤがなくなり皮膚の炎症の原因にもなる
・免疫機能が低下して、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなる

つまり、冬に紫外線対策を徹底することは、逆に肌や健康を自ら悪化させてしまう行為ともいえるでしょう。

では、夏と冬でどのように紫外線対策をしつつ、日光を浴びてビタミンDを作ればいいのでしょうか?

実は、美肌や健康維持に必要なビタミンD量が作れるまでの時間と、しみ・シワのリスクが発生するまでの時間は異なります。

国立環境研究所で調べた、8月(夏)のビタミンD生成までの時間と肌への悪影響までの時間を比べると。

出典:あしたが変わるトリセツショー「「ビタミンD」のトリセツ

図のように、紫外線の強さや量が多い時間帯で比べると、ビタミンDが作られる時間の約3倍の時間がかからなければ、しみやシワが作られる可能性はほとんどないので、肌へのリスクに達する前まで肌を(夏の昼間であれば10分程度)日光に当てるのがオススメです。

冬場は、夏より紫外線の強さや量が少ないので、より長い時間が必要になります。

出典:あしたが変わるトリセツショー「「ビタミンD」のトリセツ

例えば関東では、冬は40分~60分程度、紫外線を肌に当てないと十分なビタミンDが作られません。

ですので、冬は日焼け止めを塗ったり日傘を差さず、積極的に日光に当たることが大切です。
もちろん、肌へのリスクまでの時間は約3倍あるので、120分~180分程度であればシミ・シワ予防のために日焼け止めを塗る必要すらありません。

理屈ではわかっても、それでもどうしてもシミやシワ、日焼けが気になるという方は、顔にだけ日焼け止めを塗って日傘は差さないようにしましょう。

室内での紫外線対策法

窓ガラスを紫外線カット効果のある物に交換するには、手間もお金もかかるので現実的ではありません。

室内にいる時も、職場などで窓に対策を施すことができず、窓の近くにいる時間が長い場合は日焼け止めを塗るのが良いでしょう。

一方、休日に出かける予定のないときや、家で過ごすことの多い方は、日焼け止めを塗るのも良いですが、窓ガラスそのものにUV対策をするのが手軽でおすすめです。

1、窓ガラスフィルムやシートを貼る

UVカット加工の施された、透明やミラー加工(中からは見えて外からは見えない)フィルムであれば、明るさや眺めをほとんど変えずに紫外線対策が可能。

水だけで自分で貼れるフィルムも多く、窓ガラスに貼るだけで紫外線を大幅にカットしてくれます。

また、フィルムを貼ることで断熱効果も上がるので、エアコンなどの冷暖房器具の効率も上がり、電気代節約にも繋がります。

2、UVカットができるレースカーテンを取り付ける

外の景色が見えなくても構わない方であれば、カーテンを閉めるのがもっとも簡単で効果的です。

しかし、通常の厚手カーテン(ドレープカーテン)を閉めると部屋が暗くなってしまうので、UVを低減してくれるレースカーテンで紫外線カットをするのがおすすめ。

UVカット効果のあるレースカーテンであれば、紫外線をカットしつつ外から入る太陽光で、部屋の明るさを保てます。

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