見出し画像

山に登り、新しいわたしを探す

何故、やまのぼり?


ある日、しごとの休憩中に先輩からいきなり話しかけられ
「こうじ、山登りやったことある?」と誘われた。

とっさの問いかけに弱いわたしは、
「山登りはありません!秘湯温泉はよく行きます。」
と答えた。

山登りなんて、手で数えるしかしたことが無い。
小学校の林間学校で登ったくらいだ。

本音を言うと、山登りには抵抗があった。

ニュースで山で冬眠中のクマに襲われたり、山で遭難して行方不明の人が救出されるのを聞いたりしていたので、山登りには抵抗があった。

それに、ボディメイクの大会にも出たいのもあるので、自分の時間に集中したいと思っていた。

山登ったこと無いから断られるかと思っていたら・・・

「じゃあ、こうじ今度の山登り参加決定ね!」と言われる。

自分登ったことありませんよ!?」

「大丈夫、靴さえ買えば登れるから」

「か、、かしこまりました。(予想外すぎる•••)」

と言われ職場の山グループのLINEに入る事になった。

靴を買う、そして衝撃の一言言われる

神保町にある石井スポーツ店で約3万円の靴を購入した。

本当は1万円弱のシューズもあったのだが
安い靴だと怪我をしやすかったりするので
ちゃんとした靴を購入した。

そして、靴を購入した旨をLINEで伝えると

翌日、個別で先輩から
「1月10日空いてるか?塔ノ岳に登ろう」と連絡が来た。

「何か必要なものありますか?リュックは一応持ってます」

「そうだな、とりあえず暖かい服装と手袋だな」

と言われ、山に登る前日近くにあるモンベルに行き暖かいダウンと靴を購入した。

店員さんに「どこの山登るんですか?」と言われ

わたし「塔ノ岳です。横浜の秦野の方だと聞きました」

「何度か登られたことはあるんですか?」

わたし「いえ、初めてです。」

「えぇ!?あの山は初めて登るのは難しい山ですよ!?かなりキツイと思います。」

この時、先輩の誘いを受け入れたことを反省していたのを今でも覚えている。

当日快晴、そして塔ノ岳に登る



朝8時、最寄りから始発で渋沢駅に向かう。
駅前のLAWSON Store100で頂上で食べるカップラーメンや途中で食べる補給食を購入した。

先輩に昨日の店員に言われたことを話したら
「まぁ、俺もそう言われると思ったよ笑」と言われる。

この時、わたしは無事に山に登れるのか不安になった。

渋沢駅からバスに乗り、登山口まで向かう。

先輩もいるので無事に登って帰って来れると言われたので、安心して登り始めたが序盤から周りの景色が林だらけのところを登っていく。

しかし、山小屋を通過しても頂上らしき風景は見えない。

更に次第に脚は重くなっていき、息もキツくなってくる。

無事に登り切れることができるのか不安になってきた。しかし、先輩の目の前でこの登山をリタイアするわけにはいかない•••!登り切らなければという一心で先輩がハイスピードで登っていく後を追いつくかのようについていった。


そして山頂に着く



やっと到着した山頂の景色は、とても絶景だった。

1月上旬だったが、この日は比較的暖かく頂上も暖かい。

富士山が目の前に見えて、汗が一気に引いた。

先輩が「とりあえず、これで(千円札)ビール買ってこいよ!俺はアサヒな」と言われ山小屋でビールを買う。

その間、先輩がお湯を沸かしてくれた。

そのお湯で買ってきたカップラーメンを食べた時、死ぬほど美味しかった。

生きてることを感じれた気がした。
空気も美味いと感じれるくらいだ。

この時、山登りの良さに気づきこれからもっと登ってみたいと思うようになった。

そして、3月に雲鳥山に登る事になり、この1年ボディメイクの趣味の他にも色々と挑戦することが増えそうである。




#この春チャレンジしたいこと

この記事が参加している募集

#この経験に学べ

55,822件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?