見出し画像

大多数を動かすリーダーシップ

リーダーという役は、大なり小なり組織のかじ取りを行う。

班長、社長、キャプテンなど

世の中には様々なリーダーが存在する。

そして私たちが住む日本のリーダーは、総理大臣だ。

更には各都道府県、各市町村では知事、市長、村長などそれぞれのリーダーがその地域を動かしている。

各リーダーは日本という組織、各地域という組織をより良い方向に進めるため、大変な重責を担っている。


まだまだ完全に収束したとは言えない新型コロナウイルス感染症。

感染拡大を最小限に抑えこの非常事態を乗り越えるため、安倍総理をリーダーとした日本は様々な対策を行ってきた。

それぞれの分野の専門家と呼ばれる方から意見・情報を集めて判断し、メディアを通じて発信することで国民という大多数を動かしてきた。

様々な対策・政策が行われる中で、当然それらには賛否両論が生まれる。

私は普通の一国民としてその賛否どちらの声も耳にするわけだが、国というこれほど大多数の集団となると満場一致で称賛されるようなことはまず不可能だと思う。

大多数を動かすことはそう簡単にはいかない。

そんな「大多数を動かす」ということについて、今回のパンデミックを通じて感じたことを綴っていきたい。

私のリーダー歴

私は現在、とても小さくはあるが組織を率いている。

本当に零細組織だが。

そしてこれまで生きてきた中で、比較的リーダー的ポジションを担うことが多かった気がする。

キャプテン、学級委員、団長、学科長など、学生時代にはありがたいことにそういう経験をすることが多かった。

もちろんそれほど大多数ではなく、多くてせいぜい百数十名程度の集団だ。

集団の桁が異なるので同じように比較することはできないが、これまでの自身の経験からの意見を述べたい。

正しい考え=正しい政策とは限らない

今回のnoteで伝えたいことは、

正しい考えが正しい政策とは限らない

真実を全て伝えること=正しいこととは限らない

ということだ。

リーダーが目指す方向へ集団を導くためには、正しい考えを発信したり、真実を全て発信するだけでは不可能だと思う。

リーダーにとって大切なことは集団を導くことなのだ。

正しい考えであってもそれを発信することで日本という大多数を良い方向へ導くことができない場合、それは正しい政策とは言えない。

そのためにはある程度の情報のコントロールが必要だと思う。

日本をより良い方向へ導くことができるのであれば真実を全て発信する必要もなく、虚実を使い分けながら発信しても良いのではと個人的には考えている。

私的な利益のためであれば決して許されないが、大多数の人に有益であるなら問題ないのではないだろうか。


今回のパンデミックという状況下で、テレビ等では専門家が政府の考えや政策、情報が正しいか否かを検証・説明している場面をよく目にする。

もちろん専門家は各々の専門分野において正しい情報を発信するのが責務だと思うので仕方ないことではあるが、それらには「大多数を動かす」という視点が欠けているように感じることも少なくない。

その政策そのものが正しいか否かも大切であるが、それにより国民のメンタルにどのような影響を与え、どのように導いているのかを評価すべきではないだろうか。


現在東京では一日の感染者数が200名を超え、再び流行し始めている。

しかし、今のところすぐには緊急事態宣言を発令するつもりは無さそうだ。

メディアの情報では数字ばかりを追いかけ、宣言発令レベルなのかどうかを問うているが、私には政府や東京都が会見の内容や会見時の表情、口調など情報発信の仕方を工夫し、大多数集団のメンタルをコントロールしようとしているように感じる。

リーダーにとって大切なのは、集団をより良い方向へ導くこと。

そのためには全てが正しい必要はないと個人的には思う。

安倍総理や各知事などが行ってきた政策についてここで賛否を述べるつもりはないが、リーダーの皆さんには日本のために是非とも頑張ってもらいたい。

こういう有事では大抵が大きな批判にさらされるリーダーは、本当に酷な立場である。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?