Kawakami Kouhei

たゆたう。

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最近の記事

愉しいこと

『楽しいことをして気分を入れ換えてみてください』 医師にそう言われた。 楽しいことってなんだろう。 自分にとって何が楽しいんだろう。 幼少の自分はもっと色々なものに好奇心を抱いてこの世の様々なものに目を輝かせていたと思うが、月日を経て、自分は何か色々知りすぎてしまったような気がする。 実際には、未だ見ぬ世界が広がっていて、この世には知らないことだらけだと思うが自分の活動の範疇において、もう新鮮なものがなかなか見つからないのが現状だ。 医師のその言葉はなんだか外国語

    • 仮の僕でいいから

      一度、見つけたかのように見えた居場所は幻想で。 ありのままの自分を受け入れてくれる、なんてそんな安い場所なんてどこにもないな。 オルテガの『大衆論』を思い出した。 人間は弱いもので、大衆の一部でないと不安で仕方なくなる だから、大衆でいるために自己を封じて同調を図る必要があると。 人間関係を円滑に進めるのにはどこかで無理をしなきゃいけない。 それはわかってる。 明るくて社交的で笑顔が素敵なヒト? 20分の面接で僕をそうだと思ったのなら大間違いである。 本当の僕はそん

      • 欲とストレスの輪廻

        眠れない。 寝たいのに寝れない。 自分の中に介在する自分が「まだやりのこしてることがあるよ」と訴えかけているかのように、横になると忽然と心の中にモヤモヤしたわだかまりができる。 「まだ寝ちゃいけないよ」と。 確かに、日常生活を送る自分は本当に自堕落だから、1日を終えて満足感で胸をいっぱいにして眠りにつくことは滅多にない。 だから、どうしても不規則な生活リズムになりがちになる。 睡眠時間は4時間程度。寝ない日だって平気である。 食事は基本1日1食。固形物を全く摂らな

        • 秋と僕

          「平成最後の夏」だなんて騒いでいたのもつかの間、秋になった。 未だに秋の楽しみ方がわからないままでいる。 「読書の秋」「食欲の秋」「芸術の秋」そんな経済を回そうと躍起になって便乗して人々が口にする巫山戯た文句はもううんざりだ。読書も食も芸術も、とりわけ秋でなくてはいけない理由はどこにもない。 強いて、秋にしかできないこととすれば紅葉だろうか。 しかし、温暖化や異常気象によって紅葉のシーズンも微妙にずれこんでいる。 ハロウィンなんてものもあるがあれはキリスト圏の国の催事であ

        愉しいこと

          考えすぎ。

          『頑張れ』って言葉ほど無責任な言葉はない。  言葉のその響きがなんとなく他人行儀な気がしてあんまり好きじゃないけど、だからといって別にネガティブな言葉じゃないし、なんといっても使いやすいからつい頼ってしまう。 でも、頑張れって言われると突然逃げ道を塞がれたような圧迫感を感じて苦しくなる。 頑張らなくてもいいよって言ってくれた方が気が楽になる。 まあ、頑張らなくてもいいよって言葉の方がもっと無責任だけど。

          変われない、変わらない。

          目が覚めた。 全身に力が入らない。 それもそうか、1日何も食べなかったからだ。 力を振り絞ってスマホの電源をつけて日付が変わったことを確認する。 「ああ、昨日は何もしなかったな」と天井のシーリングライトを眺めながらただ狼狽する。 今日こそは何かしようと思って色々考えるけどそうするうちに今日が間も無く終わりそうになって諦める。 毎日そんなことをひたすら繰り返す。 だからといってこんな生活を劇的に変えたいかと聞かれると素直に首を縦に振れないのだ。 変わらないことは自分が安

          変われない、変わらない。