見出し画像

今後必須になるであろうヒトを変える3本柱

こんにちは。
最近は就職活動のための勉強や卒業研究論文のための時間、国家試験勉強などでますます時間の管理が求められる日々を送っています。(できているかは別です笑)
何でもヒトには計画錯誤という習性があるらしく、ほとんどのことは今までの経験からだいたいあった推測が立てられるのですが、計画に関しては大幅に自分を過信してしまう傾向にあるようです。

できやしないのに数多くのタスクを前日のうちに立てすぎてしまい、当日になってタスクがこなせないことに気づいてすべてが嫌になるという経験は僕自身も何度もあります。計画に関してはヒトは上手く学習できないんですかね。

なので最近はやるべきタスクがあったとしても優先順位を見極めて一日にこなすタスク量は制限するようにしています。
みなさんもこのような「計画錯誤」でお悩みの場合には1回立てた計画からタスクを2-3個マイナスしてみることをお勧めします。実はそれが自分に合ったタスク量かもしれません。

本題に入る前に書きすぎてしまいました。今日の本題は「運動療法×呼吸×栄養療法の3本柱」が今後重要になるだろうということです。

なぜこの3つが重要なのか、そしてこの3つが大まかにどのようなことを意味するのか書いていきます。

運動×栄養

川合智さんという方のオンラインセミナーを受けたり、Campfire sessionでの川合さんと沓脱さんの回を受講してからこのような考え方になってきました。

セミナーの中でも川合さんがおっしゃっていたのは現代人は、

慢性的な運動不足がもたらす感覚欠乏
食生活の乱れがもたらす栄養欠乏
この2つの欠乏により様々な不調を抱えている

ということでした。

未来の医師は患者に薬を処方するだけでなく、身体の構造や機能・食事・生活習慣そして病気の原因や予防に注意を払うようになるであろう(トーマス・エジソン)

運動と栄養を統合した介入をすることで予防医療としてトーマス・エジソンが未来の医療に期待したことを代行できるのではないか?川合さんはこのようなテーマのもとに勉強・実践しているそうです。
僕はこの考え方に衝撃を受けるとともに非常に共感できました。

いつかの僕の記事にも書いたようにトレーナーさんの最近の動向は予防医療だと思っています。
その予防医療に貢献するためにはすべてのクライアントに対して運動と栄養を統合した介入が必要だということなのです。

運動×栄養×呼吸

呼吸についてはどうでしょうか?

以前こちらの記事でも書きましたが、呼吸は脳が適切に活動するための条件のうちの燃料の一部分を占めています。

ヒトの特徴である理論的な思考や社会性・種々の運動は主に前頭葉の活動によって生じています。その基礎となっているのが呼吸により供給される「酸素」であり、食事によって供給される「栄養」であり、運動によって供給される「感覚」なのです。

エネルギー供給システムでも述べていますが、すべての脳活動の基礎になっているのが運動と栄養と呼吸なのです。

Dr.ロバート・メリロ先生の著書「Disconnected Kids」の日本語訳版ではこのような記載もありました。

脳の基本的なエネルギーは酸素であり、それは我々が摂取する食べ物から作り出されるものなのです。たとえたくさんの刺激を受けている脳であっても、十分な燃料が供給されていなければ、せっかくの大切な刺激も台無しになってしまうのです。(Dr.ロバート・メリロ)

呼吸と栄養によって脳に十分な燃料が届く状態を作ったうえで運動による刺激を入れる。
このような順番も大切になります。

パフォーマンスを高めたい・足を速くしたい・姿勢を良くしたい・痛みを無くしたい

クライアントや選手が私たちに求めるものは脳の「アウトプット」の部分です。
だからといって私たちはそのアウトプットのみに着目してていいわけではありません。

そのようなアウトプットの前提条件である「インプット」が適切にできる状態であるのか?

これに関してはすべてのクライアントでチェックしなくてはなりません。もちろんすべてを事細かに評価するわけにはいきませんが、問診・視診の段階で、ある程度問題があるかどうか分類できるようにしておく必要はあります。

適切な呼吸と栄養摂取により、脳が活動できる環境を作り、適切な感覚入力によって運動機能を再構築する

私たちがクライアントに提供すべきことの根底にはこのような考えがあるのではないでしょうか?

脳の可塑化を起こす

脳の可塑性とは

「学習に応じて構造的(Structual)/機能的(Functional)に再構成する能力」

のことを言います。
脳卒中のリハビリテーションの分野でも重要視される考え方でその「時間感受性」と「治療特異性」から早期のリハビリテーション介入と適切な治療介入が重要だといわれています。

この考え方は病的な方を対象にした場合だけでなく、一般のクライアントを対象にするときにも重要です。
運動(感覚)×栄養×呼吸による介入で脳の状態や身体の状態を改善したとしてもそこはスタート地点にすぎません。このスタートラインの身体状態を「ゼロ」とすると、そこから目的となる動作の再学習やゼロの状態で身体を動かすことで「自分の身体はこんなに自由に動くのか」ということを脳に覚えこませなければいけません。脳に可塑化を起こすのです。

可動域を改善させることで終わるのではなく、その可動域を利用した運動まで実施する。

痛みをとることで終わるのではなく、その痛みのなくなった状態で運動を行う。

メジャーラブルな改善で満足するのではなく、もう一歩踏み込んだ介入が必要になります。

言葉で書くと非常に簡単に見えますが、実践するにはまだまだ勉強が必要ですね…

まとめ

・現代人は栄養欠乏・感覚欠乏によって脳機能や運動機能に機能低下が生じていることが多い

・すべてのクライアントに対して運動×栄養×呼吸の3本柱の介入が必要

・メジャーラブルな部分の改善で満足せずに可塑化を起こすまで踏み込んだ介入を行う

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?