緻密な人間関係である「友人関係」とは?

お互いが好意を寄せ合う友人関係は「同性」間と「異性」間で違った側面を持っている。

友人関係は、お互いが好意を抱き、共に自己開示する相互作用によって発展した関係です。

同性の友人のことを、男性は「遊ぶ相手」とみなしています。
女性は自己開示レベルが高いので、異性の友人には恋愛感情に似た気持ちを抱いています。

親密な関係になるために必要な「自己開示」

僕たちは「好意」を抱くことから豊かな関係を築いていきますが、好意を抱くだけでは関係を築けません。

特に親密な関係を築く時には、お互いの事を理解し合う「会話」が重要になります。

僕たちは「この人と仲良くなりたい」と思うと、自分の趣味や関心事など、自分に関する情報を相手に伝えようとします。

これを専門用語で「自己開示」と言い、相手にも自己開示を求める傾向を持っています。

自己開示は誰に打ち明けていないような秘密を開示する深い自己開示の方が、高い好意感情を引き起こす傾向にあります。

しかし、知り合ったばかりの人に深い自己開示をしてしまうと、相手は戸惑ってしまいます。

自己開示は、少しずつ、徐々に、深く開示するのが、親密な関係を築くポイントです。

同性の友人関係では男女差が見られる

友人とは、お互いが好意を寄せ合い、一緒にいて楽しい時間が過ごせる相手のことを言います。

趣味や活動が共通してることが多く、一緒にいることで安らぎを与えてくれる友人関係は、僕たちの精神的支えとなってくれます。

ただ、同性同士の友人関係は、男女で大きな違いが見られます。

男性は同性の友達を「一緒に遊ぶ相手」と考え、楽しいことを共にする人と位置付けています。一方女性にとって同性の友人関係は、自己開示のレベルが深く、個人的な問題解決や援助行動をすることで時間を共有し、親密で信頼における関係性を意識することに価値を置いています。

男性が深いレベルの自己開示を行わないのは、例え友人であっても同性を「競争相手」と捉え、相談や悩みを打ち明けるのは自分の評価を下げることにつながると考えるためです。

それに対して女性は、会話が得意であるため、深い自己開示を可能にすると考えられています。

異性の友人関係形成の難しさ

「友達だと思っていた異性から突然告白されて、困っている」というのはよくある話です。

なぜ、男女間の友情が築きにくいのかというと、男性は異性の友人から「依存」されることを求めているのに対して、女性は異性の友人に依存する傾向が高いためです。

この相互に成り立つ依存関係は、恋愛関係でよく見られるものと非常によく似ています。
そして、男性と女性を比べると、男性の方が女性の友人に対して恋人と似た感情を抱きやすい傾向が見られ、女性との友情を成立させたり、継続させることが苦手だと言われています。

そもそも友人関係という親密な関係は、お互いに自己開示をし、好意を抱いている関係です。

そういう意味でも、異性の友人関係は、最初から恋愛関係に発展しやすい性質を持っていると言えるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?