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精神障害の家族とどう接していけばいいか

今や5人に1人が生涯のうちになんらかの精神的な疾患を抱えると言われている時代です。とても身近な課題だと思います。

今回の記事では、精神障害のある家族にどう接していくといいか、いくつかの工夫と具体的な方法をお伝えしていこうと思います。疾患のない家族とのコミュニケーションにも活用できる考え方や方法でもあります。ぜひ最後までご覧ください。

ヒント①家族として相手を尊重するというスタンス

どんな症状があるのかで少し変わるので、疾患別の接し方や注意点まではお伝えできませんが、まずは、基本的なスタンスをみていくことにします。

症状や疾病のあるなしに関わらず、大切な家族であり、存在であるということを伝えたり、態度で示すということはとても重要だと思います。

大切な存在として感じていても、相手を批判したり、否定したりすることがあるかもしれません。それは本当に相手を尊重していることにはならないと思います。相手のためと思っての言動が実はそうではないかもしれないということについて、意識的である必要があります。

ヒント②疾患の理解を深める

うつ、双極性障害、統合失調症、不安症、依存、摂食障害、疾病ではないですが自傷行為など、その症状や大変さをできるだけ理解してみましょう。

今の時代、良質な情報はその気になればたくさん手に入ります。疾患別の症状や特徴などは、今後、このnoteでもお伝えしていこうと思います。

疾患の勉強をしているという事実だけでも、家族に「あなたのことが大切」というプラスのメッセージが伝わると思います。

ヒント③傾聴のスキルとコミュニケーション力をつける

批判、否定、反論、教示、諭す、などをせずに、とにかく、相手のことを理解しようと全身全霊で話を聞いてみてください。相手の話す内容に関して、反対意見や事実の誤認などを感じることもあるでしょう。その場合も、まずは聞いてみてください。

何か言いたいことがあったら、「言いたいことはあるけど、とりあえず、あなたのことを理解したいから全部聞かせてもらうね。」と伝えて、とにかく聞いてみてください。どんな気持ちがそこにあるのか、悲しいのか、怒っているのか、つらく苦しいのか。その全部をいったん受け止めます。

受け止めていることを伝える方法として、こちらの方法を試してみてください。それは「確認」です。

「こんな気持ち?」
「こんな理解であってる?」

など、確認をすると、ちゃんと聞いてもらえているという感じが伝わります。

ヒント④自分の感情や行動をうまく対処やコントロールしていく

不調の家族と一緒にいると自分が落ち込んだり、イライラしたり、絶望感や無力感を感じたりすることもあります。そんな自分の状態をどう維持し、よくしていくのかに気を遣っていきましょう。とても大切なことです。こちらのnoteでもいろんな工夫や方法をこれからご紹介していきたいと思います。


ヒント⑤オープンでいること

関わり方ではないですが、地域の資源をうまく活用することがとても大切だと思います。

行政の相談機関や職能団体の相談機能(臨床心理士会とか産業カウンセラー協会とか)の活用なんかが考えられます。

義務教育を終了していて、無職なら雇用支援の福祉サービスが使いやすいし、義務教育中か学生であれば、教育行政や教育機関に頼れる相談先があります。

女性なら女性センターや女性相談も使えるでしょう。もちろん医療機関も非常に重要な資源です。

存分に活用していきましょう。家族だけで抱え込まずに、できるだけオープンであることは家族を支えていくためにとっても大切なことだと思います。


いかがだったでしょうか。

精神疾患は、多くの人に困り感があり、悩んでいるのに、日常生活ではあまりオープンに語られることがありません。

今回ご紹介した5つのヒントが何かの役に立つことを願っています。すべての精神疾患の当事者とその家族を応援しています。


表 広大 臨床心理士 
日本カウンセリングオフィス代表
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カウンセリングや心理学講座を提供することで、家族が楽しく安心して暮らせるサポートをしています。

その一環として、コミュニティの運営をしています。

臨床心理士が運営する家族の心理相談コミュニティ「F&C」
https://www.facebook.com/groups/203268687679672

無料なので、興味のある方はぜひご参加ください。

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親子・夫婦の家族関係や感情の専門家。二児の父。 上場企業就労10年→大学院(アメリカの修士号)→臨床心理士 スクールカウンセラー/虐待対応と家庭支援/精神科クリニック/精神障害者の就労支援に従事。 心理学を毎日の充実した生活に活かす方法を探求しています。ももとチョコパイが好き。