練習する暇がない人へ

仕事が忙しい

レッスンをしていると、「仕事が忙しく、課題をこなす時間がありませんでした」と言われることが多いです。
たしかに日々のお仕事に追われて、スティックを持つ時間が取れないということはあると思います。

しかし、「練習」というのをそんなに仰々しいものと捉えなくてもよいのではないでしょうか。

練習の目的は

なんのために練習するのでしょう。
言うまでもなく「うまくなるため」です。

上手くなることが目的であれば、話は早い。

どんなに忙しくても、ご飯は食べるし、トイレにも行く。
お風呂にも入るでしょう。
通勤の人は電車にも乗るでしょう。

そういった時間に練習することだってできるはず。

指ドラム

ちょっと前にTikTokで、海外の方がペンを持って
テーブルの上でものすごいリズムを繰り出している動画を見ました。
極めるとそこまでいけるのかとびっくりしました。

個人的な経験では、読譜の譜面や、ドラム雑誌をパラパラめくりながら
雑誌を持っている指を動かして「練習」することがちょくちょくありました。

トイレにいけば、気になっていたパターンを座りながらパタパタと練習。

電車の中で曲を聴きながら(聞かなくても)気になっていたフレーズをこそこそと指を動かし、靴の中では指を動かして練習。

自転車に乗れば、ハンドルを握っている手をちょこちょこと動かして
練習。

ご飯を待っているときも座ったまま手足をバタバタ(これはお行儀が悪かったです。。うるさい!と怒られました。。)

それだけでも結構な時間を練習に使うことができるはずです。

練習した気にならない!
と思うかもしれません。

が、コンビネーションの感覚や、ノリの感覚などはむしろそう言う時に養われたかもしれないと、僕自身は思っています。

勉強も同じ

学生さんもいると思います。
受験勉強をしている人はこんな記事を読まないと思いますが、
机に向かう時間ばかりが勉強の時間ではないと思います。

僕もはるか昔に受験を経験しましたが、
トイレに単語や年号の張り紙をしたり、
移動中も単語帳や一問一答集をみたり、
机に向かわない時間をできるだけ活用していた記憶があります。

むしろずっと机に向かい続けるよりも集中していたかも?

大事なことは…

「さあ、練習するぞ」
「さあ、勉強するぞ」
と腰をすえた状況にならないと練習や勉強を「やっている」気にならない
かもしれません。
ですが、大事なことは
「いつも『上手くなりたい』」と思っていることだと思います。
(受験勉強であればもっと目的ははっきりしてますよね)

ドラムならば、歩いている時でさえ練習になります。

ただ…
ドラムを練習する暇がない、というのは
「ドラムのことを考える心の余裕がない」ということなのかもしれませんね。
心の余裕、大事ですよね。

ではまた。

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