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書籍部 (うつマッピング解説 その1)
リンク
書籍部
愛着障害・アダルトチルドレン 克服記録
ADHD 克服記録
1. 前置き
今回は本の解説、というか概念の補完をします。
「うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた」
著: メンタルハッカー ほっしー
解説: 和田秀樹 (精神科医)
ディスカヴァー・トィエンティワン社
定価: 1,500円 + 税
前置きしておくと、
うつの人、というか周りの人この本読みな!
(本人は読む状態にはないかもしれないので)
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2. 酵母マンのカルテ
酵母マンとは?
1990年生まれ (28歳), 寒い地方出身
最終学歴: 東大, 博士 (農学), 専門は細胞生物学
脳科学・神経科学は専門ではないが、最低限の知識はある。
(神経伝達の様式とか、受容体―リガンドを介した情報伝達機構くらい)
精神疾患・脳科学はただいま勉強中。
通院歴
2013 or 2014年 に一度、学校近辺の心療内科に行く.
理由: うつ病とか発達障害とか精神疾患と思ったから
対人不安、社会性の乏しさなどもありました。
小さい頃からある、慢性的な憂鬱感です。
(当時の僕のそのまんまの認識)
→ それは「性格なので…一生付き合っていくしかありません」と無下にあしらわれ、門中払いされる。
(この時から、精神科医は嫌いになった)
2017年, 岡田尊司先生の本をきっかけに「愛着障害」を知り、アクセスのよい場所のメンタルクリニックに行く。
お医者には解決できないことはわかっていたし、岡田本にも「カウンセリングが良い」と書いてあったので、カウンセリングを受ける
→ カウンセラーさんは「愛着障害」のことはあまり知らないようだったが、認知行動療法を1年ほど受ける
→ 2018年春に寛解
同時期に、博士号の取得を済ませ、もともと目指していた博士の企業就職を目指すも失敗。
次の仕事先も路頭に迷い、プライベートもちょっとだけざわっ…として、メンタルがぐらぐらしてしまう
→ その後、アダルトチルドレンのカウンセリングを2回だけ受けたが、自力で解決法を編み出して、無事克服。
(克服法は、僕の note に、ぜーーんぶ書いてあります。無料です。変な水素水もサプリも壺も売りません。セミナー招待しません。ご心配なく)
→ 真理さんに至る (宗教か!笑)
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3. ほっしーさんの本に、「軸」を追加してみる。
断っておくと、
この本は、うつ病当事者目線の本として、とてもいいと思います!
(巻末の和田秀樹医師のコメントにもそう書いてありますし)
自分の経験から「効果の高い・低い」と「お手軽・難しい」という2つの軸で、視覚的にわかりやすく構成されている。
一方で、あえて批評的に述べれば、
ほっしーさん自身が、試行錯誤の中でうつ病を少しずつ克服しているので、「どの段階で何が効くのか?」
「何がどうして効くのか?」
という重要なポイントを俯瞰的に抑える、という点は弱いように感じました。
ただ、これは「うつ病とは何者か?」という本質をつかむことで初めて俯瞰できるものなんで、難しいんですよ。
なので、本コラムの趣旨は、
ほっしー本にいくつか軸を加えて、より立体的に眺めてみよう!
各項目が、どうして効くのか考えてみよう!
です。
僕が追加したい軸は、以下の4つです。
A. 段階軸 (どん底⇔寛解)
B. 時間軸 (過去⇔未来)
C. 感情軸 (表層⇔深層)
D. 独力軸 (他力⇔自力)
今回は、9個の項目をそれぞれの軸に並べてみます。
(あんま増やすと、著作権に抵触する…)
軸が増えれば、立体的に眺められます。
そして克服して振り返れば、俯瞰的に眺められます。
・自己理解
・抗うつ薬
・理解者の存在
・寝る
・筋トレ
・目標を立てる
・お金
・読書
・食事の習慣を変える
・認知の改善
いってみよー!
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4. 段階軸 (どん底⇔寛解)
まず、「それって、いつ効果があるの?」ってのが正直な気持ち。
それがこの図です。
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① どん底期
この時期は、身体が動かないんです。
僕はかなり軽症の部類に入ると思いますが、それでも動けないときがある。
これ、何かというと、「かなり深層的な部分の心理 + 身体」が限界な状態なんです。
この時期に有効なのは、「休息」。
これ以外ない。
病院でうつ病の診断を受けるレベルの人は、「抗うつ薬」も重要でしょう。
(ここは僕は未経験です。医師の判断を仰ぎつつ、経験者の情報を参照しましょう)
栄養失調とかで死なないように、ウィダーみたいな飲みやすいもの、水分とかを最低限摂取して、あとは休む。
お医者さんが一番活躍するのは、この時期ではないでしょうか?
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② 回復期
この時期は、どん底を抜けて一応活動はできるようになる。
ただ、根本的に倦怠感・自己否定感・無価値感・なにやっても意味ないでしょ感などなど…
とにかくネガティブ!
この時期が、ほっしーさんの本が一番効果的だと思います。
いかにして、この状態を抜けるか?
(詳細はそちらに譲ります…)
特に「読書」と「認知の改善」は重要です。
読書は、趣味としての読書もありますが、「自分に何が起きてるんだろう?」という情報収集全般を含めて、このエリアに入れてます。
認知の改善は、ほっしーさんの本にも書いてありますし、お医者さんも詳しいのでは?
ただ一点、注釈を加えておきたい。
図に「食事の習慣を変える」が点線付きでこのエリアに入っています。
このあたりは僕自身勉強不足で申し訳ないですが、精神的な不調の原因の1つとして、
「何かしら栄養素が足りない・食生活に根本的問題がある」
可能性があるということ。
この点は、メンタル的なアプローチだけでは解決できません。
「食べ物偏ってるなぁ、偏食だなぁ」って人は、しっかり医療機関を受診したほうが良いと思います。
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③ 寛解期
さて…
うつ病が治りました!、という状態。
これは、寛解と表現されます。
寛解 (デジタル大辞泉)
[名](スル)病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。癌(がん)や白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。例えば、癌が縮小して症状が改善された状態を部分寛解、癌の症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を完全寛解という。
これ、うつ病でいえばどうゆう状態かといいますと…
・急性的なうつ病は緩和・治癒している。
一方で、
・再発につながる "何か" は依然として身体・精神の中に残されている
というもの。
つまりというか、むしろというか、
うつ病の克服でもっとも重要なのは、ここからなんです。
このおおきな山を超えない限りは、再発のリスクにひたすら怯え、抗うつ薬を飲み続ける日々になりかねない。
ここからは「自己理解」をひたすら進めていきます。
自己理解といった時、なぜかは知らないんですが、たいていの人は
「現在の自分」
のことばっかり考えます。
ですが、現在の自分は過去の自分の積み重ねの結果として存在するので、
本質的な自己理解には、出生から現在までの精密点検
がめちゃくちゃ重要。
で、答えを言ってしまえば、
過去に受けた傷・歪みが、うつ病なり精神疾患なりの発症リスクが高い状況に自分を導いてしまう
詳細は、僕の note に書いてあるから読んでみてね♪
(note 1回ではとても書ききれないのだ!)
(次回以降の時間軸・感情軸・独力軸で少し触れてみます)
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④ その先
うつ病系の話では、「その先」を論じる人はあまりいない個人的印象があります。
裏を返せば、論じれるほど克服に成功した人がかなり少ないということなのかもしれません。
(その先の景色についても note に書いてあります…)
僕が先程出した図では、「筋トレ」「食事の習慣を変える」「目標を立てる」をこのエリアに入れました。
この3つはいずれも、「継続」「自己管理」「ポジティブ思考」が求められるものです。
だから、うつ病の時期には難しいんす。
というか、こうゆう「自信つける」系のものではうつ病は克服できないですぅ。
メカニズムが違うからさ。
僕自身、現在このあたりに取り組み始めていますが、克服してみるとこうゆう活動はやればやるほど楽しいです。
寛解期のその先、というのは、未来志向で楽しく生きていける状態なんすよ。
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⑤ 全般的
「お金」と「理解者の存在」
…これは説明しなくてもいいと思う。
・お金
衣食住がある程度成立するレベルあれば十分です。
もしそれが難しいのであれば、世の中には救済措置の制度があります。
それを受けるコツを熟知している人もいます。
そういう情報は、ネットである程度は集められます。
(これすら難しいのがうつ病の辛さかもしれないけどね…)
情報収集しかないです。
・理解者の存在
パートナーとか良い家族、知人が周囲にいる人は恵まれているといえます。
でもこれは、メンタル病むのが先か、理解者がいなくなるのが先か、という鶏と卵の関係に近いのかもしれません。
1つの解決策は、カウンセリングです (高いんだなぁ…これが)
僕の克服法の前半部はカウンセラーさんとの認知行動療法だったので、まじで困ってる人はカウンセリング行ったほうがいいよ。
パートナーが必要か否か?
答えは「必要条件ではない」
僕のプロフィール欄でも見といてくださいよ (悲しい)
なので、独力でも理論的には克服できます。
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