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【キャッチコピーをつくるには?】手順を踏んで響くコピーを!(2012年12月号特集)


 標語・キャッチフレーズ公募の基本は、標語とキャッチフレーズの違いを理解することから。どちらも「メッセージを短い言葉で表現する」という共通点はあるが、標語とキャッチフレーズでは少しニュアンスが違ってくる。
広辞苑によると、

標語=主義・信条などを簡明に言い表した短い語句、モットー。
キャッチフレーズ=人の注意をひくように工夫した簡潔な宣伝文句。

とある。簡潔な言葉で表現するのは同じだが、キャッチフレーズのほうが宣伝的な色彩が強いようだ。

 標語は「5・7・5」あるいは「5・7・5・7・7」などの五七調。一方のキャッチフレーズは、標語より比較的自由なスタイルといえるだろう。両者ともポイントを簡潔に魅力的な言葉で表現しているかどうかがカギになるだろう。
 しかし、これはあくまでも基本。標語募集でも、キャッチフレーズっぽい標語や、反対にキャッチフレーズ募集でも標語っぽい作品が入賞することも多いようだ。

 標語やキャッチフレーズの公募は比較的複数回行われているものも多い。今年実施された公募を例に、主催者へのインタビューから入賞のポイントを探っていく。
 あなたの一瞬のひらめきや思いつきで賞金や賞品をゲットできるかもしれない標語・キャッチフレーズ公募。ハガキやメールから手軽に応募できる魅力的なジャンル。応募しない手はないのでは!?

標語・キャッチフレーズ作りの手順をマスターしよう!

STEP1:キーワード出し

 募集要項やホームページなどをじっくりと読み、テーマに沿ったキーワードを思いつくままにどんどん書き出してみよう。この段階では、柔軟な発想で、考えられるだけ思いつくまま、多くの切り口でキーワードをみつけていこう。

STEP2:語句の整理

 「STEP1」で出たキーワードの語句を整理していく。同じ意味合いの語句はまとめ、上の句、中の句、下の句に適した語句ごとに分類しよう。この整理作業が終わったら語句を選択していく。選択のポイントは、テーマにふさわしくない語句や語呂が悪いもの、ネガティブなイメージを与えるものなどは思い切って捨ててしまうこと。

STEP3:標語・キャッチフレーズ作り

 余分なものを削って残ったキーワードで、最終目的である標語・キャッチフレーズ作りをはじめよう! 選び抜いたキーワードをいろいろ組み合わせながら、納得できる作品を作りあげていこう。可能であれば5、6点ほど作って、その中からさらに良いものをチョイスするという方法が理想だ。

主催者に聞く入賞のポイント

第53回品質月間 「品質標語」募集(主催/品質月間委員会(日本科学技術連盟・日本規格協会・日本商工会議所))

入選

  • 後工程はお客様 絆で結ぶ品質改善

  • 品質は 全員参加の 「合言葉」

  • 品質高めて夢づくり 企業の信用 広がる世界

  • 先人の心と技を継承し 再興目指せ 日本品質!

  • たゆまぬ努力と品質で 世界にとどけ 日本の心

主催者から:既存概念にとらわれないオリジナルの視点を持とう

 国民の品質に対する意識の高揚を目的に1960年に創設されて以来、毎年11月に行われている全国的な運動が「品質月間」だ。期間中、講演会、討論会等の開催、消費者、学校等へのPRといった行事を行う。標語の募集は、こうした行事の一貫として行われる。
募集では毎年、時勢を反映させたテーマを設ける。第53回は「品質力再興 やっぱり日本品質!」というテーマが掲げられた。
「市場にモノがあふれ……

主催者が考える入賞のポイントは?
「受賞作から学ぼう! 標語・キャッチフレーズ」
公開全文はこちらから!

※本記事は「公募ガイド2012年12月号」の記事を再掲載したものです。