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元東京都公立園の保育士歴38年、園長歴13年 保護者に子どもとの向き合い方を伝えること…

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元東京都公立園の保育士歴38年、園長歴13年 保護者に子どもとの向き合い方を伝えることで、子育てを楽しんでもらい、保育の理解を図りたい、 職員にステキ!やっちまった!や気づきを伝えることで、保育を自覚し、自負してもらいたい と考え、保育の一場面をスナップ写真のように切りとりました

最近の記事

【保育フォト】トントン当番

「園長センセー、今日 初めてあの子たちが トントンしにきて、 うちの子たちを 寝かせてくれたんですよ」と、2歳児クラスの担任が 報告しにきてくれました。 しかも 三人全員が、順番に。入れ替わりながら。 “あの子たち”とは、5歳児クラス 17人の中でも 選りすぐりのテレ屋さんたち 4人のこと。 進級してから毎日、意気揚々と小さいクラスのお手伝いに出かける 5歳児クラスの子どもたち。 “一番大きいクラスになった”という自負が、 『小さい子の面倒をみる』という行動となってい

    • 【保育フォト】ひと休み・ひと休み

      天気のよい日。 心地よい陽射しに誘われて、こぞって園庭にとびだしていく子どもたち。 六月も下旬。すっきり晴れない日が多いこともあり、 職員も今日はチャンス! とばかりに、「お外であそぼう~」と。 園庭であそぶ 楽しそうな声が、事務所まで聞こえてきます。 はしゃぎ声が落ちついてきたころ、廊下に子どもの気配が。 様子を見に廊下にでてみると、顔も腕も真っ赤にした 2歳児クラスの子が 金魚を見ています。 そう、暑さでほてった身体を、涼しい廊下で休ませているのです。 そんな

      • 【保育フォト】図鑑 片手に

        ポケット図鑑を持って 散歩に出かける 25人の 4歳児クラスの子どもたち。 散歩中に出逢った 虫や草花の名前を 調べるために。 初夏のある日のこと、二人の担任から 「今日は “カタバミ”を 探しに行こう!」というお誘いが。 図鑑で確かめた 黄色い花びらが 5枚で、 ハート型の葉が 3枚の花を見つけに、いざ 散歩に出発!! さっそく よく似た花をみつけ、図鑑の絵と よ~く見比べると、 「な~んだ ヘビイチゴか」と落胆。 そんなこんなをくり返し、やっと “カタバミ”をみつ

        • 【保育フォト】えっ!? 倒れないんだ

          園庭で、スクーターであそんでいた 23人の 3歳児クラスの子たち。 一人の子が、裏返しになった スノコの溝にそって スクーターを置くと、 倒れずに 自立できることを発見。 三人いる担任を探し、目が合った一人の担任に 「いいこと 思いついちゃった!」と、視線を送ります。 傍に行き「すごい 大発見だね!」と声をかけると、 満足そうに うなずきます。 すると、その様子を見ていた クラスの友だちが 次々と真似をして、 スクーターをスノコの溝にそって立てかけ、 駐輪場にみたてて あ

        【保育フォト】トントン当番

          【保育フォト】ねぇ~!

          部屋で 型はめパズルをしていた 1歳児クラスの子。 「gigi…」とつぶやきますが、なんと言っているのか 聞きとれず。 そこで、音を真似て「ギギ…」と言ってみる担任。すると、 まるで花が咲くように すーっと口角が上がるとともに顔を上げ、 「センセー いま なんて言ったの?」と 目を見開きます。 その手には、パズルのウサギのピースが! 「あっ! うさぎ?」と確かめると、「・・ギ!」と。 子ども言葉を キャッチできた瞬間。やったぁ~。 園庭の花壇に植えられている トマトの苗

          【保育フォト】ねぇ~!

          【保育フォト】え゛え~ どこいったの?

          体調をくずして 昨日はお休みをしていた 一人の 0歳児クラスの子。 いつものようにクラスに入っていくと、部屋の一番奥の隅っこに なんだか見慣れないものが。 ポッカリと口を開けた 大きな穴のよう。 「なんだ あれは?」と警戒し、遠くから様子をうかがうことに。 すると友だちが一人、その穴を のぞきこみます。 と思ったら、頭を突っ込み始めたではありませんか! 「えぇ~、そんなことして大丈夫?」と 心配になって、 近くにいた担任を振り返ると、いつものニコニコ顔。他の 4人の担

          【保育フォト】え゛え~ どこいったの?

          【保育フォト】バナナ食べる!!

          担任に抱かれて 事務所に来た 2歳児クラスの子。 「園長センセーに 訊いてみて」とうながされても、言葉がでてこない その子に代わって、担任が「バナナありますか?」と。 「ないなぁ」と答えると 「なんでみんなして、ボクにバナナを出してくれないんだ」という 不満と不信が入り混じった顔を。 訳を尋ねると、4人の担任が 22人の子どもたちに、 お昼ご飯を食べさせている時に おやつの話しになったとか。 担任が何気なく「今日のおやつは何かな? 果物でるかな?」と言うと、 「バナ

          【保育フォト】バナナ食べる!!

          【保育フォト】ワガママ言っても無理

          5月の半ば、「あれ? 今日はお休みかな?」と 園庭であそんでいる 2歳児クラスの子どもたちの姿を目で追うと、ちゃんといました。 4月に入園した 子が。 4人の担任と、20人の友だちと一緒にあそんでいます。 なかなか保育園に慣れず、昨日までほぼ毎日 事務所で過ごしていました。 それが今日は 、事務所を通り抜けて園庭に出たはずなのに、 その存在に気づきませんでした。 いつもなら、「事務所であそぶ!」とばかりに 駆け寄ってくるのに。 素通りしたんですね。 その理由も ちょ

          【保育フォト】ワガママ言っても無理

          【保育フォト】ママがいい!!

          4月に入園した2歳児クラスの子。 なかなか慣れず、号泣する日々が続きます。仕方ないですよね。 それまでは 一日中ずっと、大好きなお母さんや お父さんと一緒に 過ごしてきたのですから。 それなのに ある日突然、知らない場所に連れて行かれ、 知らない人に託され、独り 置いて行かれてしまうのですから。 そんな日が、ず~っと続いているのですから。 担任は、自分とママを引き離す人。 保育室は、ママが自分を 置いて行く場所。 だから 担任の顔を見るだけで、保育園に近づくだけで、 泣か

          【保育フォト】ママがいい!!

          【保育フォト】事務所だって保育園

          ほぼ毎日、誰かしらは 事務所ですごしています。 担任に連れられて来ることもあれば、自分から来ることもあり。 私が連れて来ることも。 その理由も様々。 怪我の手当てを受けに来たり、体調が悪く横になりに来たり。 ママやパパと一緒にいられない 悲しい気持ちを 癒すためだったり、 友だちに受け入れてもらえない 憤りを静めるためだったり。 みんなの迷惑になる行為を 自分で振り返ってもらうためだったり。 どうしても 気持ちがトゲトゲして、 友だちとは一緒にいられない、いたくないた

          【保育フォト】事務所だって保育園

          【保育フォト】ちょっとずつ

          4月1日、新年度のスタート。今日から、新入園児たち 32名が 登園します。 初日・二日目は、保護者と一緒に過ごしてもらうことで、 少しでも園に慣れてもらうことに。 進級児があそぶ 汽車の玩具に魅かれ、一緒にあそびだす子もいれば、 興味は示すものの、絶対に離れるものか! と母親にしがみつく子も。 「そうだよね~」と 見守っていると、 少しずつ 母親から離れてあそびだすようにも。よかったぁ~。 保護者と一緒なので、泣き続ける子はおらず、ご飯も食べられ 一安心。 しかし、保

          【保育フォト】ちょっとずつ

          【保育フォト】おはよう・さようなら

          毎日一人ひとりに、その子の名前を添えて、 「おはよう」「さようなら」と声をかけるように努めています。 「今日も元気に来てくれて ありがとう」 「明日も一緒に 楽しく過ごそうね」という思いを込めて。 言葉が 子どもたちの頭の上を 通りすぎてしまわないように、 目が合うのを待って。 そのため、タイミングを逃してしまうこともあるのですが。 4月は特に、入園したての子どもたちの名前が、 すっと出てこないことも加わって。 ごめんなさい! 子どもたちの姿は様々。 目を伏せてしま

          【保育フォト】おはよう・さようなら

          【保育フォト】さよなら紙芝居

          4月3日(月)、5歳児クラスに進級して初めて、みんなで顔合わせ。 新しいお友だちが 一人加わって、24人のクラスに。でも 今日はお休み。 担任は三人。 二人はもち上がり。もう一人は 昨年度の 5歳児クラスの担任。 なので、どの子にとっても顔なじみ。 あらたまって担任が、「一年間 よろしくお願いします」と挨拶をすると、 なんと子どもたちから、「自己紹介したい」と。びっくり! そんなことを言う年長さんなんて、今まで見たことも 聞いたこともない。 そこで、「名前の他にも、何

          【保育フォト】さよなら紙芝居

          【保育フォト】お祝い

          昨年度から続くコロナ対策のため、 今年度の入園進級祝い会も 集会形式ではできず。 新年度早々「どうやって お祝いしようか?」 「プレゼントはどうする?」と問いかける 5歳児クラスの担任二人。 自分たちがしてもらった嬉しいことは、よく覚えている子どもたち。 なので 卒園していった 年長さんが、昨年の春してくれたように、 自分たちも プレゼントを作って、手渡すことに。 さっそく準備を始めます。 祝い会の前々日。 準備も整い 役割分担も決まったので、当初は予定していなかった 新

          【保育フォト】お祝い

          【保育フォト】恐るべし 井戸端会議

          なんとな~く気が合う 3歳児クラスの子と 5歳児クラスの子。 (土)に 登園する子は、15~16人程度。メンバーも、毎週ほぼ変わらず。 なので いつも二人で、仲良く一緒にあそびます。 ところが、年が明けた頃から、 次第にアニキ風を吹かせるようになってきた 5歳児クラスの子。 そのため、言い争う姿も しばしばみられるように。 今日は、片づけをめぐってもめる姿が。 一緒に使っていたブロックを 棚にしまうために、ブロックが入ったカゴを 協力して運んできた二人。 しかし、カゴを

          【保育フォト】恐るべし 井戸端会議

          【保育フォト】お箸検定

          日頃から、箸の使い方の練習になる玩具を設定してある 5歳児クラス。 上手に使える子が増えてきたので 食事でも箸をおろすことに。 でも 24人もいれば、全く触ろうとしない子も それなりにいます。 その子たちの 興味と意欲を引きだすために『お箸検定』をすることに。 その検定試験に合格しなければ、箸で食事することができません。 試験会場は事務所。試験官は栄養士。 事前に 担任二人の事前審査を受けて、OKがでた者しか受験できないと 子どもたちに伝えます。 さっそく、自信のある

          【保育フォト】お箸検定