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ずいぶんここにいるなと思う。 そこに居る状態が続いていると、どんどん新鮮味が失われていく…
確固として好きなものが自分の中にあるだろうかと考えてみたとき、たしかにそこにあるのはおぼ…
自分が重い。 意識が、とんでもなく腰が重い。動かない、本当に。 もう、巨石なのだった。 意…
冷蔵庫の中は充実しているのに、ご飯を作る気が全く起きない日がある。 選択肢となるのは、 1…
無目的な思索の応答という本を読みました。 おもしろくて、とても魅力的な往復書簡。一人では…
高校のときに中古の一眼レフカメラを買った。 初めての大きな買い物。貯金をはたいた買い物。…
夜。 ずっと失っていた夜の時間。 怖くて逃げていた。 頭の中になにも浮かばないようにアルコールを摂取してぼんやりしたまま1日を終えれることが習慣になっていた。なにも考えたくない。考えたい。その両方の気持ちはあるのだけれどいつも勝つのは考えない方。どんどん毎日過ぎていって私は夜を失った。 真夜中の散歩が好きだった。 家からちょっと歩くと川があって、大きな公園沿いで夜の土と木と葉の匂いが好きで、風が吹くとざわざわ聞こえる音と川の小さなせせらぎが日常の連続した時間を切断するように
なんとなく続けているものだらけの生活。気づいたらまた同じことしてる。でもそれで何不自由の…
ぜんぶ繰り返しだ。 朝、お湯を沸かす間に洗面所で顔を洗っているときに彼女は思った。私が考…
本を読んでいるとなにもないページがたくさんある。 もちろんそのページにも文字は書かれてい…
そろそろ真っ暗になる。 夕陽がさして、どんどん暗くなって、空は紺色になった。 もうすぐ真っ…
定期的に立ち寄る雑貨屋さんで、 その日はなんだか新しいノートが欲しくなってお店の中をぐる…
朝起きて、あっという間に夜。 夕食後にサプリメントを飲む習慣。 あれ、もう飲んだんじゃなか…
私が電車の席に座っていて窓を見ているとき隣に座っているあの人は画面を見ていて、窓の外には空が青く見えて、通り過ぎるビルと看板と道路と桜が映っては消えていって、私はそれを目に映して電車に乗っていると感じているけれど、隣のあの人は画面の中の世界に入ってチャットをしていた。 目の前に立っている人。私は座っていて目線が違う。顔を上げないと目の前の人の顔は見えないから安心する。隣のあの人の顔を見ようと思うけれど画面を見つめて入るのを邪魔したくないと思って躊躇する。私は目の前に立ってい