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考えたこと

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そのとき考えたことを書き残しておきます。
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#夜中

春の空白

ぴっしりと隙間なく棚に収まった本のように、 そこにあるし、一見整えられて収まっている本た…

織部 行
2年前
16

話の途中

彼女の話はまだ途中で、その話はいつ終わるのか彼女自身もまだ知らなかった。 話すことはいっ…

織部 行
2年前
5

変わり目

いつもの毎日を過ごしていて、 心のうちはここ2年くらいずっと同じ位置から動くことはなかっ…

織部 行
2年前
6

無目的にぐるぐると

布団の中からぼんやりとしか見えない目で時計を見るとどうやらもう12時を過ぎているようだった…

織部 行
2年前
9

目が合う

道を歩いているとき、どこを見たらいいのかわからなかった。 でも、人が大勢横断歩道を渡る交…

織部 行
2年前
9

包含される空間

ピタゴラスと豆。 本棚にある本の中で、目にとまった背表紙のタイトル。 私の本棚の中には色…

織部 行
2年前
4

感情の出処

毎日の生活で習慣ができる。 習慣ができるとその行動が身に付く。 とても便利で、習慣を身につけようと思う。こともある。 習慣ができると、最初の頃発見だった出来事は当たり前になる。 最初、もっていた感情は習慣化して感情を感じなくなり、懐かしい存在になる。 感情ってなんだろうと思った。 緊張して、待ち合わせの時間に少し早くきてしまって、 時間ちょうどに行きたくて、時間を費やすためだけに街を歩いて、 時間ぴったりに待ち合わせ場所に行って、会った日。 私の心も頭の中もすっかり驚いて

蓄積と放散

2口あるガスコンロの一つは小さくて、コンロを一番ひねってもそんなに大きな火が出ない。だか…

織部 行
2年前
19

振り返って、確かめる

彼女があのとき思っていたこと。 ノートに書いていた気持ち。 それがいまは抜け落ちてしまって…

織部 行
2年前
8

14日の心の中

最近生活が金太郎飴みたい。 そう思ったのははじめてじゃなくて、何回目かだった。 習慣が定着…

織部 行
2年前
10

でしょう

いつも一人でいるっていうことは、他人の意見を聞く機会がすごく少ないっていることでしょう。…

織部 行
2年前
10

自立と誰かのなにか

自立という言葉、考えてみる。 一人で生活していて、自立している。働いて、お金もらって、暮…

織部 行
2年前
11

夏の前の夜

部屋にいると蒸し暑い。外に出ると涼しい。 風が通る場所は十分に涼しいのだけれど、カーテン…

織部 行
3年前
8

夜と向き合う

いつからか夜と向き合うのをやめた。 いろいろなことを途方もなく考えてしまう。そんな学生の頃から続けてきた習慣にストップをかけたのは仕事をし始めてから。早めに寝て、朝早く起きる。余計なことは考えないで、目の前にあることに集中する。それはそれで快適だった。目の前にあることがうまく行った。確実に生きている気がした。 でも、考えることが少なくなったと感じた。 くだらないこと、ありもしないこと、妄想。ありもしなかった想像力がもっとなくなっているような気がした。それが怖いと思った。