若手コーチ、アナリストについて

今回は、最近僕が常々感じている違和感について書きたいと思います。

タイトルにもある通り、若手コーチやアナリストを取り巻く環境に関する違和感です。

Twitterで #ラグビーを止めるな2020 に関するツイートを見ている中で選手とスタッフの扱いの差というものを感じました。もちろん、この企画自体に関しては特に何も違和感を感じませんし、いい取り組みだと思っています。

ただ、選手の動画や選手の情報発信に対する世間の目にひたすらに違和感があります。
有名選手が発信する情報が必ずしも、選手以外の無名な人が発信する情報よりも優れているとは限りませんし、正しいとも限りません。

スポーツは言うまでもなく、選手が存在するからこそ成り立つものですし、主役は選手です。
そこは間違いありません。
しかし、スポーツ業界の中でもラグビー界は特に、選手に対するスポットライトが強すぎるように感じます。

コーチやアナリストはあくまでも選手のサポート役です。
選手が最高のパフォーマンスを発揮できるようにすることが仕事です。
ただ、こうしたスタッフがいなければ選手が独力で成長していくことは難しいのも事実です。

優秀な選手を1人連れてくるよりも、優秀なコーチを1人連れてくる方がチームに対するインパクトが強いということは少なくありません。(そうでなければ日本代表監督に外国人を据えないと思います)

そう考えると、次世代のラグビー界を語る上で次世代のコーチングスタッフの育成というものは欠かせないのではないでしょうか?

この文章で僕が言いたいのは、「なぜ俺が注目されないんだ??」というようなことではありません。

自分の肌で感じることもありますが、周囲の環境を見ていても、コーチングスタッフを育成する体制が日本には十分に整っていません。

また、トップ選手を引退してそのままコーチになるというルートが現在は一般的です。
しかし、コーチはコーチとして育成することの方が効率的ではないかと感じています。

「名選手は名コーチならず」

という言葉のように、選手としての力量とコーチとしての力量は別です。

選手としての経験が活きることは大いにあると思いますが、コーチングスキルはまたそれとは別のところにあります。

こうした専門的な分野を開拓していくには、若いコーチやアナリスト取り巻く環境や業界全体の選手至上主義的な風潮を変えていく必要性があると感じています。

実力で乗り越えてこいと言われてしまえば、そこまでではありますが、優秀なコーチを外国から連れてくるだけでは日本ラグビー界の成長もどこかで止まってしまうと感じます。

それを避けるためにも、コーチングスタッフを育てる環境の整備を進めていくべきだと信じています。

コーチ、アナリストとして活動を続けていくための必要経費のサポートをよろしくお願い致します!!