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イスラエルってどんなイメージ?

いきなりですが質問です。イスラエルと聞いて何をイメージしますか?
・聖地エルサレム?
・ユダヤ人の国?
・ミサイル?
・最近何かと話題だけど…
…未知の国というイメージを持っている人も多いのでは?

実はイスラエルは、海外で仕事をしていたときにカバーしていた国の一つでした。イスラエルはミサイルだけの国ではありませんが、実際にミサイルは飛んでいます。汗。
この国には高度な迎撃(げいげき)システムがあり、ミサイル感知アプリで情報を得ながら、ミサイルが飛んできたときのために訓練がされています。そしてそれを可能にしているのが、イスラエルの持つ高度な技術力です。

イスラエルの実力をいくつか紹介しましょう
■ハイテクスタートアップ企業数(人口比):世界1位(4,000社以上)
■NASDAQ上場企業数:世界3位(1位米国、2位中国)
■エンジニア比率(人口比):世界1位
■大学卒業比率(人口比):世界1位
■グローバル企業の研究開発拠点:300社以上

イスラエルは技術分野のスタートアップ大国なんです。世界中がイスラエル企業の技術に注目してます。この国は〇〇だから、という先入観にとらわれるとチャンスを逃すかも。今日はそんな話です。

イノベーションの源泉(げんせん)

イノベーションを生むには新しい視点が必要と言われますが、イスラエルの持つ強みのひとつは多様性です。ポーランド系、モロッコ系、イエメン系、エチオピア系、ロシア系など世界各地からのユダヤ移民が集結するイスラエルは、常に新しい視点をもたらす環境が整っています。
また国家建設の歴史などから、常に少数派であったユダヤ人は生存のために未来志向を持っています。

The Peres Center for Peace and Innovationには下記のような興味深い一文が記されています。

ざっくり訳すと、

イスラエルは資源に乏しく、唯一持っていた資源は人間だけ。創造性、イノベーションなどを通じて荒地を豊かな土地に変え、科学と技術によって新しいフロンティアを開拓した

といったところでしょうか。天然資源が乏しいのは日本も同じ。科学技術に力を入れたのも似ていますね。ただ、近年のスタートアップの勢いでは世界的にはイスラエルに大きく遅れを取っています。その原因はいろいろあると思いますが、多様性と未来志向は重要なキーワードではないかと思います。

外資の呼び込み

イスラエルの起業家は積極的に外資を受け入れています。そしてそれに呼応するかのように、世界の大企業がイスラエルのスタートアップに熱い視点を送っています。例えばIntel社はイスラエルにR&D拠点を設置していますし、binah.ai社は日本の企業との連携もスタートしています。同社は博士号取得者が多数在籍する技術系スタートアップで、アメリカからも出資を受けています。

教育制度

イスラエルでは教育に対しても力を入れられています。義務教育は3歳から18歳まで。日本でいうと幼稚園から高校まで義務教育ですね。公立の場合は授業料もなんと無償。前述の通り多様な民族が集まる国家なため、学校は「国立学校」「国立宗教学校」「アラブ・ドルーズ校」「私立学校」の4種類に分けられています。
日本と異なる点として、早期教育を積極的に行っています。飛び級は一般的に認められており、大学へ早期入学する学生もいます。また、いわゆるギフテッドの子どもへの教育も制度化されています。

まとめ

イスラエルという中東の国は、日本に住む我々にはなかなか馴染みの薄い国かもしれません。しかし資源を持たない小国、技術と教育に力を入れる国家戦略など、日本と似ているところ、日本が学びたいところがあるのも見えてきました。次回は、日本はイスラエルからいかにして学べるかについてまとめてみたいと思います。


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