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夢見現実

夢を見る。僕は必死で夢を見る。生きていてそれが現実でどうしようもない試練で絶対的真実。逃げなければならないとか戦わなければならないとか謎を解かなければいけないとか愛さなくてはいけないとか愛した人を助けなければならないとか。それはもう絶対に現実で、非常にも覚めなくてどこかしら、いや、どこもかしこも可笑しい。痴愚博であべこべなのにそれは私にとっては絶対に生きて成し遂げなければならない人生なのだ。
夢から覚める瞬間それはすべて夢、または幻覚のような何か。呆然としていて奇妙で滑稽なのに。まるで私の人生を全てラーニングしたAIが書き上げた小説のようなストーリーなのに私はそれを現実としか思えなくて、苦しい。水に沈められたようにとにかく必死に藻掻く他ない。だけどそれが生きているような感じがしてなんとも言えない夢心地。心地よくはない。よくわからない自分が主人公の映画を創らされているような感覚に陥る。それは夢だけど見ている時は現実で、でも覚めたら馬鹿みたいな夢なのだ。そっちが夢なのだ。そのギャップに毎朝疲労している。もしかしたら私は夢じゃなくて幻覚を毎晩見ているのかもしれないね。

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