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ぼくの中の猫2 ~猫という名の選択~

綺麗なとても綺麗な 満月の3日後の夜
僕はいま猫になった
待つことしかできなくなった
飼い主が探しにきてくれる日まで

僕はどんな風にみえるんだろうか?
猫としての種類は?姿は?顔つきは?色は?
肉付きは細い?太い?中くらい?
声は野太い?弱々しい?甲高い?
しっぽは長い?短い?太い?細い?

できれば人の目に留まらない
影のとても薄い いるかいないかも気にならない
誰の邪魔もしない 誰の邪魔にもならない
そんな猫でありたい

ふわっと しなやかに立ち振る舞い
空気のように感じるが
なにかの拍子で 目が合ってしまうと
頭の中に深くない爪痕がのこり
衝動的に 目で探してしまう
(振り返った時には姿がないのが理想である)

はっきりとは思い出せないが
なぜか忘れることができない
そんな猫でありたい


猫…
ぼくの一番大事な部分
ぼくが僕でいるための大事な場所
ぼくしか入れない僕の核

僕らしく…
僕の本質が眠ってる場所

なのに…
なぜ、いま。
僕はOPENにしているんだろ

急に頭の中が真っ白になった。



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