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過去の私が楽しそうに絵を描いてて羨ましく思ってしまった日。

本当は言い切りたいのだ。
私は絵を描く人です、と。
昔はそう言っていた。毎日絵を描いてはSNSにアップして、少しずつみてくれる人が増えて自ずと作品も増えて……まさに『絵を描く人』。

去年まで1日1絵をしていた。
毎日楽しいときも悲しいときも、眠たくてどうしようもない日も、とにかく毎日描き続けた。2020年の春からだった。

2022年の春からは社会人になり、大学生のころとはライフスタイルが大きく変わった。1日の半分は通勤とお仕事になり、もう半分は人間の生活。飯を食い、寝る。
休日はどこかへ出かける。人と会う。

……絵を描き始めてから、今が1番絵を描いていないかもしれない。

帰りの電車に揺られながらそんなことをふと思った。
もちろん絵を描かない時間は、また違った実となり花となり、何かしら今の自分へのプラスになっている。
しかし「絵を描く」ことが、自分にとって必要不可欠なはずなのに、そうとは言い切れなくなったのは、気のせいだろうか。昔ははっきり言えていたのに。

急に、その頃があまりにも眩しく見えてきて
ちょっと泣きたくなった。

私、いつもどんなふうに絵を描いていたっけ。
自分を喜ばせる絵と人を喜ばせる絵、そこにはズレがあることにも気づいていたのかな。
それでも基本は自分が描きたいと思ったものを描き、気持ちいいと感じていたような。

・ ・ ・

来月、大きな変化を起こす。
それは引っ越し。
今住んでいるところからさほど離れてはいないが、部屋が広くなるし、増える。
1Kにたった一つのテーブルしかなかったのも愛おしい思い出だけど、次こそは第二の机を置くことに決めているのだ。

紙とペンを使って、思うままに絵を描く私を想像する。『絵を描くわたし』。

“アーティスト”という人格をもっと育てたい。自分がこれからどんな作品を作るのかが見てみたい。
ならば、変化をしなければならないのだ。
恐れるのではなく、楽しみながら。
環境の変化で、どれだけ自分が変化していくのかが、気になって仕方ない。


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