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アメリカは今🍎りんご🍎収穫の季節 vol.1~1年分のアップル・パイ作り:「秘伝レシピ」あり

ちょっと前ですが、10月の第2月曜日はコロンブス・デー(コロンブスの新大陸発見を祝う日)で学校がお休みだったので、近所のアメリカ人のママ友が

「アップル・パイ作るからおいで~!」

と呼んでくれました。
(コロナで人と会わなくなったけれど、この家族とだけは行き来をするようになりました。)

彼女とは週末一緒にウォーキングをしながら話すのですが、既に1ヶ月ほど前から「りんごの季節が来た~♪♪」とウキウキしていました。

「絶対美味しいアップル・パイの作り方、教えるからね!」

と・・・。アップル・パイなんて作ったことのない私は、とても楽しみにしていました。

さて、子供たちを連れて行ってみると、ビックリ!!

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テーブルに大量のりんご🍎、シンク台にもりんご🍎、あちこちにりんごが転がっています。
既に作業が開始され、小さい子はりんごの水洗い、大きい子は皮むきをやっていました。

「一体、どれだけりんご買ったの?」と聞くと、「20ポンド(=約9kg)」と・・・。そしてよく見ると、見たこともないりんごたちです。

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「Cortland(コートランド)」、「Mcintosh(マッキントッシュ)」、初めて見る種類のりんごたち・・・。日本の「フジ」「ジョナゴールド」「王林」「紅玉」、韓国の「ブサ」ぐらいしか知らない私・・・。

「世の中には、こんなりんごもあるんだぁ~~😍💕」

と心が躍(おど)りました。

彼女いわく、この10月~11月のりんご収穫の時期だけ、ホール・フーズ(=アメリカにあるオーガニック食材を販売するスーパー)で、普段は置いていない色んな品種のりんごが並ぶそうです。
(しかもオンライン注文ではダメで、直接お店に行かないと買えないらしいです。)

見た目は、ちょっと小ぶりなりんご。味見しようと切ってみて、まずビックリ!コートランドもマッキントッシュも、中が真っ白なのです!!普通のりんごは薄い黄色だけど、これは本当に真っ白!!こんなに白いりんごは、初めて見ました。
(後で撮影しました、左がフジ、右がコートランドです。)

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食べると、「梨(なし)」みたいにシャリシャリした食感で、甘酸っぱい。爽やかで瑞々(みずみず)しい酸味が口の中に広がります・・・。彼女いわく、パイに向いている、とのことです。

彼女の子供の頃は、この季節にりんごの果樹園に直接買いに行って、一日に500個のりんごの皮をむき、20個のアップル・パイを作り、後はアップル・ソースアップル・サイダーにして、1年分を冷凍保存していたそうです。

家族総出の作業・・・。

「まるでキムジャンと一緒だな!!」

と、ふと思いました。

キムジャンとは、韓国の年中行事の一つで、白菜の収穫の季節(11月ごろ)に、越冬のためのキムチを大量に漬ける行事のこと。韓国の無形文化財にもなっています。私も韓国在住のころは、夫(=韓国人)の実家に集まって家族総出でキムジャンをしていました。その頃は、1日に100玉の白菜をキムチにしていたものです。(当時の写真はこちら↓)

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日本では、正月前に家族総出で餅つきをしていましたよね?(うちの実家は田舎なのでやっていました。)そんな感じかな~。
アメリカはアップル・パイ🥧だなんて、「いかにもアメリカらしい」って感じですね~(笑)

さて、大人はパイ生地作りです。彼女が教えてくれた『秘伝のレシピ』がこれ↓

※アメリカの1カップは、約240mlです。
【パイ生地(1枚分)】 
小麦粉・・・3カップ
塩・・・小さじ1
バター(若しくは植物性ショートニング)・・・1カップ
冷たい水・・・2分の1カップ
酢・・・小さじ1

「お酢」が入ると生地がサクサクになるので、ここがポイントだそうです。
材料をボールに入れて、スプーンである程度混ぜたら、後は手で捏ねていきます。纏まったら、ジップロックなどの大きいビニール袋に入れて、上から棒で広げ、生地の形を作り、ビニールを切って剥がせば、パイ生地の出来上がり!

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その上に、スライスしたりんごを並べていきます。
「自分の好きな種類のりんごを乗せて良いよ~!」とのことなので、子供たちはいつも食べ慣れている「ハニークリスプ」、私は「コートランド」を使いました。
1段並べたらシナモン・パウダーを振って、その上にりんごを重ねて並べて、またシナモン・パウダーを振って、時々ちょっとだけ砂糖も振って、、、を繰り返します。
「これで良い?」と聞いたら、

「まだまだ!!りんごが山になるまで重ねて~!」

とのこと。焼けばカサが小さくなるので、沢山載せるのだそうです。
1つのアップル・パイを作るのに、りんごを8個~10個くらい使うそう。すごい量のりんごを使うんですね~~。(←アップル・パイ初心者)

山になったら、その上にパイ生地をかぶせて、外側をフォークで押さえつけながら留めていきます。(上の写真の左下)

パイ生地が破裂しないように、表面に穴を開けるので、ナイフで好きな文字や絵を書きます。(上の写真の右下)

これを350°F(華氏)(=約180℃)のオーブンで、40分くらい。あとは焼きあがるのを待つだけ!

待っている間に、こんなりんご料理も教えてくれました。

アップル・クリスプの作り方

先ずは、パイ生地(上のレシピと同じ)を作り、トッピングの材料を混ぜ合わせます。(下の写真の左側)

※アメリカの1カップは、約240mlです。
【トッピングの材料】
バター       1/2カップ
ブラウン・シュガー 1カップ
小麦粉       3/4カップ

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パイ生地を、底の深い耐熱ガラスに敷いて、フチの部分を波型にします。(上の写真の右上)

りんごを敷いて、シナモン&砂糖少々、りんご→シナモン&砂糖少々、と重ねていきます。

表面にトッピングを振りかけて、出来上がり!!(上の写真の右下)

これは、焼かずに冷凍保存することにします。ジップロックに入れて保存~。

さ~て、さっきのアップル・パイが焼きあがりました!!

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出来立てのアップル・パイ、いただきま~す!!!

と、美味しそうに食べる子供たち・・・。
私は残念ながら、その時ちょうどファスティング(=断食)中だったので、アップル・パイには手をつけませんでした(涙)
生のりんごを味見するくらいは良いけど、さすがに、小麦粉(=グルテン)、バターはちょっとねぇ・・・。
(ファスティングって、何!?という方は、こちらの記事を読んでみてくださいね。)

今回、最終的に6個のアップル・パイ2個のアップル・クリスプを作りました。
更に、彼女はその後も週末ごとに、30ポンド(約14kg)、20ポンド(約9kg)とりんごを買いながら、保存用アップル・パイを作っているそうです。

今、ここでしか食べられない貴重なりんごたち💖

味見ができずにとても残念だったので、ファスティング後に自分で作って味比べをしようと思ったのでした。

(続きは次回に~!!)



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