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#トヤマビト。Vol.04

富山には、自分らしくいきいきと活動する魅力あふれる人たちがたくさんいます。

知れば知るほど好きになる。

そんなトヤマビトたちとの出会いと発見を、みなさんと分かち合いたい。


第4回目 “箪笥”“木彫りのクマ”といえばこの人。

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株式会社 家's(イエス)
代表 伊藤 昌德(いとう まさのり) 氏

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グラフィックレコーディング:misaさん


▶ 古い箪笥、かっこいいじゃん。

北海道出身の伊藤さん。

2017年9月 起業を志し、知人の紹介で富山県へ。
高岡市旧福岡町で築100年の古民家を改装し、宿の運営を始めました。

伊藤さんは改装時の古民家にあった古い箪笥に魅力を感じました。箪笥は今の時代の生活になかなか調和せず、空き家や古い家の倉庫などにお蔵入りして埃をかぶっているものも多いです。

箪笥ってよく見たらかっこいいじゃん。
ひとつひとつ職人さんの手作り。オーダーメイド。
技が光るもの。この素晴らしい工芸が時代に合わないからってお蔵入り?
ゴミと同じなの?そんなのもったいない。
みんながゴミと思っているものが宝だったらおもしろいよね。

と考えた伊藤さんは、アーティストたちとコラボレーションをして古い箪笥をリメイク。

ひとつひとつ違うデザインで、新たなオンリーワンの箪笥に生まれ変わらせていく。

そして、リメイクした箪笥の販売やサブスクリプションを始めました。

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実際に置いてあるお店を発見。箪笥、めちゃかっこいい!


▶ OLD×NEW=THE NEW!

古いモノに新しい考え方や使い方を組み合わせれば、実は本当に新しいモノが生まれるのではないか。
古くなったら捨てる、という固定観念にとらわれることなく、古いからこそどう使えるかな?
そんなことを私たちは考えていきたい。
古いモノには代えがたい価値がある、私たちはそう信じています。

家'sのウェブサイトにもしっかり書き記してありました。

埃を被ってしまっていた日本の細やかな職人技の賜物をアップサイクル。

まさにサスティナブル


また、古い箪笥を引き取る際に持ち主の方から
「代々使われてきて思い入れのあるものだから、また使ってもらえるのは嬉しい。」
と喜ばれたことが、伊藤さんが一番やりがいを感じたときなんだとか。


▶ 木彫りのクマは、願いを形にしたもの

みなさんも見たことがあるだろう、木彫りのクマ。
だいたい黒か茶色ですよね。

伊藤さんは思いました。

かっこいいけど・・・色がなぁ~!

そこで木彫りのクマもアーティストとのコラボでアップサイクルを展開。

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すっかり現代アートに生まれ変わった真っ赤な木彫りのクマ。

インパクトありますよね。でもなんで木彫りのクマなの?

木彫りのクマって、故郷の北海道が発祥で。
昔、経済不況の中、農業ができない冬にもなにかできないかなって考えたある住人が、スイスの木彫りのクマを持ち帰ってきて北海道でその技術を普及させたんです。
まさに今、コロナで厳しい時。僕の活路を見出してくれるのが木彫りのクマなのではとも思った。
そして、手に取ったみなさんの生活を照らしてくれるといいなと思いました。

ちなみに、クマは小さく生まれて大きく育つので『大物になる』という願いが込められた縁起物。そんなところも木彫りのクマの魅力ですね。

今後、木彫りのクマをシリーズ化していくとのこと。集めたくなるような!
初期のものに価値がついていくようになればいいな、と話す伊藤さんは希望に満ち溢れていました。

▶ 富山から世界へ

伊藤さんが富山を拠点にする理由を伺いました。

東京にも6年いたけど、お金も人も情報も集まるけど意外となにもないんじゃないかなって思っちゃった。もちろん東京は大好きな場所です。
本当に良いものって実は地方にあるのではないかなーって。

富山県は、特に高岡市は工芸の技術がすごい。
高岡は戦争で焼けてないから箪笥も残っているし。

それに、旧福岡町の先祖が僕の北海道の実家の近くを開拓したと聞いています。ご縁を感じますよね。先祖に呼ばれたんじゃないか?来てから気付きましたけど!
富山に貢献しろと、言われているのかもしれませんね。

今後は海外で認められる富山発の家具ブランドをつくりたいです!

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柔らかな声色で語ってくれた伊藤さん。

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私が最初に伊藤さんに出会ったのは2年前、高岡で古民家再生の宿を始めたばかりの頃でした。

その時の印象よりもさらに輝きが増していた伊藤さん。

今後、どんなアーティストとコラボレーションしていくのかも、とっても楽しみです!

家'sのインスタグラムがかっこいいので是非ご覧ください。

無題

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
バックナンバーもぜひご覧ください。


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