負ける、失敗、うまくいかない…その原因ってなんだろう。
【2023.05発行 MKニュースより抜粋】
夕食後YouTubeを適当に見ていたときのこと。
林修氏が若者相手に講義をしている。
黒板には
『情報不足・慢心・思い込み』
の三つの言葉。
お~これいいと思い、すぐメモる。
さらに浮かんだ文字を書き留める。
受験、就職、営業、経営、人間関係…
思い起こせば人生失敗の連続.
いや『失敗の連続』の前に『選択の連続』だ。
なぜ、選択を間違えるのか。
たとえば大学受験?
いろいろな大学や学部を併願して、兎に角、数うちゃ当たるだろうなんてろくでもない考え。
傾向と対策もへったくれもなし。
それはなぜって?
どうせどこかは受かる。と『たかをくくっている』。
その根拠は?
一言でいえば、世の中舐めてた。
自分は、やればできる人だからどうにかなると
『思い込んでいた』。
こんな風に当時を思い返せば、なるほど失敗して当たり前。
その原因は何だ?と追求していけば、
『情報不足・慢心・思い込み』
この三つに行き当たる。
今考えれば、これって人生のすべてに通ずる『三戒の訓』だと心に刺さる。
私はスピーチやリーダー研修でのファシリテーターをする時は、事前に構成を考え、場合によってはシナリオをつくるなど入念な準備をするようにしているが、それでも失敗はする。
場の雰囲気や相手側の心持ちに加え、己の心の備えなどが良し悪しに影響してくるのだ。
若きサラリーマンの頃、30人程度の顧客を招待して、フランス料理のマナー教室の司会をしたことがあった。
顧客の前で頭が真っ白になって手は震えるは、舌は回らないはで、散々な結果。
その時、同僚スタッフから
「古藤田、疲れているの?」と言われダブルショック!!
それ以後は、事前にインプット情報をまとめ、事に当たる。
終わった後は『気づきメモ』を残す。
要するに予習と復習の習慣化だ。
もう一つ大事なことはリーダーシップ。
戦国の世、特に海の戦では、大将船が常に船団の先頭に立ち、漆黒の海のしるべとなって船団を誘導するのが役目だったとされている。
そこから先頭に立って、戦をリードする船を「リーダーシップ」と呼んだ。
スピーチでもファシリテーターでも、失敗しないためには、自らが『シップ』になって場を導いていくことが不可欠というわけだ。
さて、話を『情報不足・慢心・思い込み』に戻そう。
最近ある失敗をした社員に、「なぜ?」と問いた。
答えは、
「あの人がこう言ったから。」
「そうネットに書いてあったから。」
と、作業をする上でのインプットが非常にあいまいであったので、あらためて『事前の準備や調べ方』についてディスカッションしてみた。
特別な話ではない。
何事も、現場・現物・現実が基本。
相手が顧客でも社内でも同様。
直接会って、話を聞いて、現場に出向き、
現物、現実を自分の目で、耳で、肌で感じる。
五感を研ぎ澄まして、頭で考えるのではなく感じることが大事。
要するに手間を省いて、手っ取り早く、雑なことをすると大抵、
『情報不足・慢心・思い込み』に陥るということだ。
以前にも書いたと思うが
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるなんだ!」
は、日常茶飯。
己にも周りにも、そう声を掛けていきたい。
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