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柔らかい年頃

公開を楽しみに前売り券を購入したのに、観れないまま時間が過ぎてしまった。危うく公開終了になるところだった。

ふぅ、危なかったぁ。

猛暑日の中、映画を観に行った。

原作も好き

「違国日記」


ちょうどちーちゃんと同じ世代の「朝」と伯母「槙生」の話。
伯母として母として色々な立場で物語を捉えてしまい、胸が苦しくなる場面もあったけど、主演の2人の女優さんの1つ1つの言葉と表情に救われる時間だった。

朝のことを槙生が「15歳みたいな柔らかい年頃、きっとわたしのうかつな一言で人生が変えられてしまう」と表現するシーンにハッとした。

そうだ、本当にそうなのだ。
かつての15歳の私もそうだったし、今のちーちゃんも、私やまわりの大人のうかつな一言で人生が変わってしまう、変えられてしまう可能がある。

柔らかい。柔らかいからの危うさ。
今、ちーちゃんの毎日の危うさを横目で見てる日々と映画が合わさってしまった。言葉と表情が時にトゲのように刺さりながらも、淡い色合いの世界の美しさに引き込まれる時間だった。

きっと、終了ギリギリの今日、観ることができたことに意味があったのだと思う。

新垣結衣さんをますます好きになったし、早瀬憩ちゃんの無垢なかわいさが眩しくて、覚えておきたい子だなと感じた。

夕方になっても暑さが和らぐことがない新宿を後にした。

ふと、1人で映画観に行けるくらいに私の元気と活気が戻ったことに気がついた。

人は変われるもの、だな。
いくつになっても、どんなひどいことがあったり言われたりして傷ついても、時間がかかっても立ち上がれる、ことができる時があるのかも。

人はいくつになっても、柔らかい。

新宿から連れて帰ってきた






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