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夏の後半

今年の夏はますます異常な天候ですね。

でもお盆を過ぎた頃からちゃんと日が短くなっていくのを感じるし、夜になると秋の虫が鳴き始める。

高校野球も見応えのある試合が展開される頃。

ダンナ君の入院中は、iPadでイヤホンジャックを2人用に分けてベッドの上で一緒に観戦したものだ。(有料のテレビは使わなかった。。)

糊の効いたベッドシーツ、入院中だけしか使わないボディソープの匂い、抗がん剤の5日間の連続投与が終わった後に下のコンビニで買って来る「お疲れ様」のハーゲンダッツ。  

点滴が外れていて体調がわりと良い時の休日は、人が少ないので一階の簡単なカフェでスイーツを食べたりもした。

夜の病食を止めてもらって病院の前のココスでテイクアウトして差し入れた事もあったな。

お昼ご飯は、私が途中に寄って買って行く惣菜屋さんのお弁当を病食と少し交換してあげるのを楽しみにしていた。


芋蔓式に思い出す。。


機械に繋いだ点滴が終わった時の「ピロリ ピロリ」という音、ひっきりなしにあちこちで聞こえるナースコールのメロディー。

気さくそうな方だろうが気難しいお爺さんだろうが、同じ病室の方と部屋ですれ違う時は必ず律儀に「こんにちは」と声をかけるダンナ君。
無視されてもめげなかった。


抗がん剤を連続で入れていくのにつれて食欲が落ち込むのに、基本的に出された食べ物を残すのが大嫌いなダンナ君は病食と闘うように前傾姿勢で辛そうにゆっくりゆっくりと食べていたな。


病院で過ごした時間は随分長かった。

まだまだ書ききれない思い出がある。

抗がん剤がある程度効いている期間は、少なくとも薬を打っている最中に病気が悪さをする事はないだろうと思っていたので、私は少しだけ安心していられた。

今思うと穏やかな時間でもあった。



…そして色んな記憶が少しずつ少しずつ遠くなっていくのがやっぱり寂しくもある。。

思い出すのは少し辛く、かといって忘れるのも寂しい。

ワガママなもんです。。


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そして話は変わって、先日初登山に行ってきた。

バイオリズム的には底辺だったけど無事に行って帰って来れた。

心拍数は上がり、息は切れ、今リアルに目前にある事、自分の足元以外は頭から綺麗さっぱり消え去る。

SNS疲れした頭には丁度良いかもしれない。

なんだか疲れて吐き気がするような感覚になっていたけど、noteを更新するくらいには戻ってきたので。

ただ、エネルギー不足のまま挑んだせいか、身体がバキバキに疲れた結果いったん心も疲れました(笑)



けどまた登る。



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