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雑踏Xと真っ白な部屋note

X(Twitter)を少し離れ、noteを再開してからしばらく経った。
Xは雑踏だ。人と情報が飛び交うスクランブル交差点。
うかうかしてると信号が赤になって、知らない人の感情がむき出しで飛び込んでくる。誰かがうずくまっていても、誰もブレーキを踏まない。言葉は走る凶器だ。走って、止まらずに、ぶつかって、炎上する。

noteは一人ひとりに与えられた真っ白な部屋だ。
ぼくは黒いマジックペンだけ持っていて、その部屋の壁や床に文章を書いていく。数式に挑む学者のように、無心で思考を積み重ねていく。
ああ、だからぼくはこの空間が好きなんだ。
感情をむき出しの言葉にするんじゃなくて、感情を考えてから文章へと変えていく。削って、磨いて、輝くように。そのひと手間が好きだ。そして、その時間で磨き上げられた人々の文章が好きだ。

書いている時は誰もが孤独だ。
でも、書いている時だけは、人は孤独に愛されるのではないだろうか。

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