『気持ちを言葉にすることが上手くできれば』と思います。
大切な人にはもちろん、家族にすら上手く気持ちが伝わらないことがあります。
仕事も同じです。
申し送りや医師への報告が苦手な人が多いですよね。「ことり」も苦手でした。医師によっては『何が言いたいの』とハッキリ言う人もいるので、萎縮してしまいます。
あなたは申し送りや報告を上手くするために何か工夫をしていますか。
今日は『伝えること』について「ことりのつぶやき」に綴っていこうと思います。
① 申し送りや報告
申し送りや報告は、どちらも相手に伝えることが目的です。相手に伝えるとはどういうことでしょうか。
「ことり」は『申し送り』や『医師、上司への報告』を効率的にするようにメモを作成したり、まとめたりと工夫してきました。
ここで重要なのは、自分が伝えたいことではなく、相手が知りたいことを伝えることです。
「ことり」は始めに書いたように、『何が言いたいの』と医師に聞き返された経験があります。
そうです。
相手は『何が』を知りたいのです。
『尿量が少ない』患者さんがいます。医師に報告する時のことを想像してみて下さい。
どうでしょう。あなたならどう報告しますか。
医師も多くの患者さんを抱えています。医師の忙しさは理解しているのですが、患者さんのためには報告をして指示を貰いたい。そんなことってありますよね。
「ことり」の職場では新人教育に
『I』SBAR(『アイ』エスバー) を使って指導します。『I』は私、つまり、所属と名前です。
1、状況(S:Situation)...◆患者に何が起きているか!?
例)(部署名)の (自分の名前) です。
患者さんのお名前は です。 才(性別)です。
患者さんが の状態なのでコールしました(不眠・不穏など懸念を伝える。)
2、背景(B:Background)...◆患者の臨床的な背景・状況は何か!
例) さんの入院(来院)の目的は(知っている範囲で簡潔に)です。 呼吸・循環・意識レベル・症状・外見(ぱっと見た感じ)等の異常所見を伝える。 血圧は 。脈拍は 。呼吸は 。体温は です。
異常所見に関連したバイタルサインのみ伝える。必要なければ省略可。
3、評価(A:Assessment)...◆私が考える問題は何か! 例)結論を伝える。
私は、 の恐れ、疑いがあると思います。(心臓・呼吸・感染・中枢) 原因はよく分かりませんが、 と心配です。
4、提案(R:Request)...◆私の提案はこれ! 例)「薬を出してください」「すぐに診察してください」
「後でよいので診てください」など。
② 3つのポイント
シンプルに効果的に報告(申し送り)にはポイントがあります。
⑴ 結論から言う
何についてかを伝えます。相手はが1番聞きたいことは、結論なのです。
患者さん(〇〇さん)の尿量が低下しています。
より具体的に言えるように、具体的な数値(報告時と通常)や客観的なデータを準備しておきます。
そしてどうして欲しいのか伝えます。
⑶ 自分のアセスメント、予測しうる変化を伝えます。
どうしてそうなったのか、考えうる情報を集めておくことで、相手がどう動いたら良いかを考える指標になります。
⑶ もう一度結論で閉めます。
結論をもう一度伝えることで、相手の行動が誘導されます。
これを短くまとめて伝えられるようになると、相手との信頼関係にも繋がると思います。
③ 相手の立場になってみる
常に相手がどう考えるか、どういう状況かを考えて伝えてみてはどうでしょう。
きっと普段の生活でも使える方法だと思います。
気持ちを伝えることも大切です。相手の気持ちを考えた上で伝えることが出来たら素敵ですよね。
あなたの気持ちが上手く伝わりますように。
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